【３】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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な「いやだ」


『えぇ…』




袋を持ち直し、携帯を握る手に力を入れる。




『お願い』




な「なんで俺なんだよ。あと誰だよ、2人って」




『だってなるせは従兄弟で、他に頼める人いないし。
あと、2人っていうのは、その…』




な「……」




そらるさんとまふまふさんのこと、どうやって話せばいいんだろう…。拾った4人の面倒を見た人？
いや、そうなると4人のことも…




な「はぁ。」




『その、えと…』




な「話は後で聞く。だから、兎に角その2人を連れてきてくれ」




『わかった。』




なんかなるせ、声低くなった？いや、元からかなり低いけど…。
電話をピッと切り、2人の元へと戻る。




『お待たせ致しました。その2人は私達の家ではなく、従兄弟の家に泊まってもらいましょう。』




う「あ、あぁ。その従兄弟、泊まらせてくれるって言ったのか？」




せ「だとしたら、随分と心が広いなぁ」




『いえ？まだ許可は降りてませんよ』


う，せ「「は？」」




３人で家へと向かいながら、なるせのことを説明する。




『なるせは、話せばわかる人なので、結構先読みがしやすいんです。』




せ「…ってことは、許可してくれるって分かっててその従兄弟に頼んだんやろ」




う「うわ、こわ」




『ふふっ』




ほらほら、早く帰らないとアイスが溶けちゃいますよ？急いで急いで

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