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夕焼け空に。 3 ページ19
-O side-
嫌いになれたら
いっそ 楽なのに。
どうして
恋なんてしちゃうんだろう…
･
急な坂道。
さすがにこぐのはキツイから
翔くんだけ乗せて
自転車からおりてひいた。
「智くん、
俺もおりるよぉ」
そういう君に
「大丈夫
俺、体力だけはあるんだから^^」
って笑って見せた
そしたら翔くんが急に笑い出して
「翔くん？
どうしたの？？」
「ふふっ^^
だって
自転車、変な音してるんだもん」
そういってまた笑った。
だから俺もつられて笑ったっけ？
さびた車輪の音に笑っていた
“あの日”は
今でも消えないんだ…
･
君は“こころ”を全部見せてくれた
友達に戻れないなんて
そんなのイヤだよ…
･
夕焼け空に向かって
どこまでも走っていくんだ。
俺は諦めないから。
この気持ちは真っ直ぐで
嘘なんかじゃない。
嘘なんかじゃないから…
･
･
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作者名：里和 | 作成日時：2012年2月26日 11時
