純粋紅一点 (ページ33)

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バレンタインページ33

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『 … 』

　
　
さっきからリハ室の鏡とにらめっこ中の東Aちゃん。

なぜだかわからないけど、とっても不機嫌。

　

RIKU「なんであんな不機嫌なの？」

翔吾「いやあ、それが … 」

あっ、そっか。

今日ってバレンタイン前日だったんだ。

RIKU「なんでバレンタイン前日までこんなにリハが詰まってるんだ、で不機嫌なわけなんだ」

翔吾「 … はい笑」

頑張って巻きで終わらせるかあ。

その前にあの子の機嫌も直さないと笑

　

『なんで前日にリハーサルなんて詰め込むんだ、ここのマネージャーは鬼なのか？
毎年、私は何人分作ってると思ってるんだ、うん、もうもはや … ((小声』

RIKU「 Aちゃーん、」

『 … なんです？』

RIKU「バレンタイン僕達作らなくていいよ？」

ランペ「「ええッ？！！！！！」」

だって、バレンタインなんてものがあるからAが苦しむんでしょう？

だったら、要らないよ。

RIKU「壱馬には渡さないといけないよ？
それに本当は僕達だってほしいよ。

だけどね、それでAを苦しめるのは嫌だ」

『いや、その、、』

RIKU「先輩の分も後輩の分もあるんだよね」

『 … はい』

RIKU「このリハ終わったあと一緒に作ろうか」

多分個数は100を超えるだろうな。

それにAには壱馬がいる。

一番本命の相手に、一番美味しいのを渡さなくちゃ。

間に合わない、なんてことがあっちゃだめ。

『 RIKUさんっ、ありがとうございます、』

RIKU「ははっ笑そんなに申し訳無さそうな顔しない〜、メンバーでしょ？」

『っ〜〜〜、！！』

このあと、100を超えるチョコレートをAとともに作った。