天地・鬼滅の刃【弐】

大地の葛藤 ページ11

炭治廊side


伊黒「下らない妄言を吐き散らすな､そもそも身内を庇うのは当たり前､言う事全て信用できない俺は信用しない」

悲鳴嶼「あああ…鬼に取り憑かれているのだ､早くこの哀れな子供を殺して解き放ってあげよう」


炭治廊「聞いて下さい!!俺は禰豆子を治す為に剣士になったんです!!禰豆子が鬼なったのは2年以上前の事でその間､禰豆子は人を喰ったりしてない!!」


ツナ「……竈門炭治廊君だったね」


炭治廊「!!那田蜘蛛山にいた」


ツナ「あの時に俺は言ったね､君の言いたい事は分かったって」


炭治廊「…」ｺﾞｸｯ


ツナ「酷な事を言うけど階級が低く､実力も足らず､君の言葉には何の説得力もない…ただの遠吠えでしかないんだ」


炭治廊「…」ﾄﾞｸﾄﾞｸ…


ツナ「君の言っている言葉をこの場の殆どの人が信用していないこの状況で君が取らなきゃ行けない行動は……」


炭治廊「…」ｺﾞｸｯ


ツナ「この場にいる全員を納得させつつ､君自身が体を張って証明しないといけない……勿論君だけじゃなくて妹もね」


炭治廊「…」


ツナ「どうかな？少しは落ち着いたかな？」


炭治廊「あの……はい」ｺｸ



不思議な人だ……この人……本当に……


ツナ「皆さんもですよ」


柱一同「!!」


ツナ「この案件を親方様が知らないのは可笑しい……鬼殺隊に入隊し､任務をこなす段階で鴉経緯で知っているはずだ」


宇髄「…」

杏寿郎「…」ﾑﾑ


ツナ「安易な行動は慎んだ方がいい」

エンマ「……」



実弥「オイオイ何だか面白い事になってるなぁ､そいつかい？鬼を連れた馬鹿隊士ってのは」


炭治廊「!!」

しのぶ「…」ﾑｯ


冨岡「…」ｷｯ

エンマ「…」ｼﾞﾘｯ


ツナ「……またややこしい人が」ﾊｱ…


隠1「お離し下さい!!不死川様」ｱﾀﾌﾀ

隠2「申し訳ありません!!胡蝶様!!沢田様!!」



しのぶ「不死川さん勝手な事をしないで下さい」

ツナ「……木箱の中にいる禰豆子さんをどうするつもりですか？」

エンマ「返答次第では只じゃ済ませませんよ…」ｷｯ


実弥「アア？何だって？んなもん決まってるだろうが､鬼殺隊は鬼を殺してこその鬼殺!!」


炭治廊「!!」ﾋﾞｷﾋﾞｷ



傷だらけの人が禰豆子を刺そうとした瞬間ーー


ﾋﾞｯ ﾋﾞﾁｬｯ



炭治廊「え」汗



しのぶ「!!」

ツナ「……やると思った」



木箱を貫く直前に古里さんが傷だらけの人の刀の刃を掌で受け止めていた

掌は刀が貫通していた



実弥「!!」

エンマ「…」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

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