蟲柱就任 ページ37
ツナside
ツナ「ただいまー」ｶﾞﾗﾗ
この世界に来てもうすぐ１年近くになる…ざっと11ヶ月位かな…
エンマは柱に…
俺は新たに炎の呼吸を会得
カナエさんは妊娠…
因みだがしのぶも甲まで上り詰めている
そのしのぶなんだが…最近気が付いた事がある…
俺はしのぶと2人きりなった時にこう切り出した
ツナ「しのぶ……毒食ってるだろ」
しのぶ「!!」ﾋﾞｸｯ
最初は本当に些細な事だった……しのぶと戯れに接吻をした時だった……
口の中の粘膜が少し紫っぽかったのだ
そう……まるで【藤の花】の様に……
問い詰めた処これまでも微量にだが藤の花を食してきたそうだ…
鬼に勝てず､自分が喰われた時､己自身の毒で殺す為に…
どがこれまで以上に姉が上弦の弐に殺されそうになった時……頸を切れぬ自分では役に立てない
だから自分の命を引き換えにする事を前提に最近は藤の花を大量に摂取しているらしい
そのきっかけもまた姉の妊娠…
そうしのぶは語った…話を聞いて尚俺の中で何かが弾ける音がした
ツナ「ふざけるな!!」
しのぶ「!!」ﾋﾞｸｯ
ツナ「自分を犠牲にする!!ふざけた事を言うのも大概にしろ!!しのぶが死んだら何にもならない!!」
しのぶ「!!」
ツナ「カナエはどうする!!お前達は世界でたった2人の姉妹だろ!!また皆で祭に行くんだ!!花火を見るんだ!!海に行くんだ!!山に行くんだ!!」
しのぶ「っ」
ツナ「しのぶが犠牲に何てなったら意味がないじゃないか!!」
しのぶ「私…そんなつもりじゃ」
今のしのぶが……あの時の獄寺と重なってしまった…
自分の命を軽んじていた頃の…
ツナ「毒を食うのを辞めろ…俺にとってしのぶも大事な人だ」
しのぶ「!!…………はい」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
しのぶは静かに涙を流してその場に座り込んだ…
それから更に１ヶ月近く時間が過ぎた…
しのぶは先日下弦の伍を退治し､毒を用いた戦法で数多の鬼を葬った事により､柱に任命された蟲柱・胡蝶しのぶとして
柱就任の祝いとして食卓を囲み…その祝いの後…
ツナ「蟲柱就任おめでとう」
しのぶ「ありがとうございます､綱吉さん……綱吉さんはどうして柱にならないんですか？」
ツナ「今の方がある程度自由に行動出来たからな……親方様にも何時でも柱になって貰って良いって言われてる……なぁしのぶ」
しのぶ「はい？」
ツナ「何で毒を食うのを止めないんだ」
しのぶ「!!」ﾋﾞｸｯ
ツナ「…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：修羅 | 作成日時：2019年9月26日 4時
