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麦わら帽子 ページ30

カナエside


昼食後…


カナエ「本当に良かったの?全額自腹だなんて…」汗

ツナ「ええ、鬼殺隊の給料もありますし、暇潰しに賭博で儲けているんで」

カナエ「賭博って」汗

ツナ「…本当に暑いですねー」


綱吉君はそう言うとふと今日は本当に暑いと思うわ…

汗が止まらないもの…


ツナ「カナエさん」
ポスッ
カナエ「え?」

ツナ「なほ、きよ、すみ」
ポスッ
3人「!!」


綱吉君が何をしたのか理解するまで数秒かかったわ

私となほ、きよ、すみに麦わら帽子被せてくれたのだ



ツナ「おじさん俺にも、はい料金」

店主「あいよ」



綱吉君は麦わら帽子を深く被る…

何て言うのかしら…可愛らしい麦わら帽子なのに被り方が格好いいの…


カナエ「…」///

ツナ「カナエさん?」

カナエ「!!」ハッ


いけないいけない…


カナエ「ううん、ありがとう綱吉君、涼しいわ」ニコリ

ツナ「後買うのは食料品と裁縫用の糸と…」

なほ「そう言えば薪割り用の斧が破損仕掛けていました」

きよ「そう言えば縄も足りません」

すみ「包帯と湿布とそれからそれから」

ツナ「うん、時間はある、ゆっくり見て回ろうか」


和ましい雰囲気…


カナエ「綱吉君、小さい子の相手が得意なのね」

ツナ「……実家には居候のチビ達が多かったですから……この子達とそう変わらない」

カナエ「…綱吉君には奥さんが4人いるのよね?子供はいるの?」

ツナ「義理の娘が1人、嫁達の間に1人ずつ」

カナエ「しっかりお父さんなんだ〜」ニコニコ

ツナ「家に帰らずふらふらしてる父親ですけどね」

カナエ「そんな風に自分を傷付けないで、私とても悲しいわ」

ツナ「いえ……最低ですよ俺は…」ギリッ



私はすみときよの手を取り、きよはなほと手を繋ぎ、なほは綱吉君の空いていた左手取って歩いたわ…


片手いっぱいの荷物を涼し気な顔で持つ綱吉君…



カナエ(何かしら…この言い知れない胸騒ぎわ)





この時の私は……


どんな気持ちで言ったのか分からなくて……


その時がくるまで……私は知るよしも無かった



………


……






ー蝶屋敷ー


ツナ「ただいまー」

カナエ「ただいま戻りました〜」


エンマ「お帰りなさい……って凄い荷物!」

しのぶ「…リボンの付いた麦わら帽子は似合わないわね」

ツナ「んー?そうだな」
ポスッ
しのぶ「!!」


ツナ「こー言うのはしのぶに似合う」クス

しのぶ「もー!!子供扱いしないで!!」ムスッ

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作者名:修羅 | 作成日時:2019年9月26日 4時

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