古里炎真の過去 ページ29
しのぶside
私は古里に興味本位で何故カナヲに構うのか尋ねた
エンマ「鮮明に覚えてるよ、今はマシになったけど…妹が必死に助けを求める声を今でも覚えてる」
しのぶ「っ」汗
エンマ「最初に殺されたのは父だった……必死にお母さんと僕達の命は助けてくれと懇願した」
しのぶ「…」汗
エンマ「次に母さんだった……一番近くにいた僕を抱えて……喋らなくなった」
しのぶ「…」汗汗
エンマ「最後に妹だった……助けてお兄ちゃん、助けてお兄ちゃん!!……………それが最後の言葉だった」ギリッ
しのぶ「…」汗汗汗
エンマ「当時僕は五歳にも満たなかったのを覚えてるよ……14の冬まで、ずっと家族を皆殺しにた奴を追ってた……この手で必ず殺す為に」
しのぶ「その事……綱吉は」汗
エンマ「知ってるよ……だって」
しのぶ「…」ドックン ドックン
何……次に聞く言葉が……溜まらなく怖い
エンマ「僕の家族を皆殺しにした男の名前はーー」
怖い……なにーーこの圧迫感
エンマ「沢田家光……ツナ君のお父さんの顔と後ろ姿を目に焼き付けて生きてきた」
しのぶ「えっ」バサバサッ
私が抱えていた薬学の調合帳を落としてしまった
エンマ「……14の時、ツナ君に近付いたのは家光の復讐の為にツナ君を殺す事だった」
しのぶ「貴方!!」チャッ 汗
私は焦った…古里さんは綱吉を殺すつもりなのかと
私は日輪刀を握る
エンマ「安心しなよ」クスクス
しのぶ「あれ……」汗
毒の抜けた表情で……
エンマ「この話には真実があるんだ」
しのぶ「真実る」
エンマ「うん……僕の家族を殺した男は特異体質な人間で凄い技術を持っていたんだ、ツナ君のお父さんに完璧に変装してたんだ」
しのぶ「!!」
エンマ「首謀者の男は己が求める完璧なボンゴレの後継者に仕上げる為に僕を利用したんだ」
しのぶ「ボンゴレ?」
エンマ「イタリア語でアサリ貝の事だよ、そして組織の名前でもある」
しのぶ「………その男は?」
エンマ「死んだ……ツナ君の手で」
しのぶ「!!」
エンマ「男のせいで大勢の血が流れた……僕も黒幕の手で踊らされていたとは言え……ツナ君を裏切った…」
しのぶ「……古里」
エンマ「僕はもうツナ君を裏切っちゃいけないんだ……僕だけは」ギリッ
しのぶ「…」
エンマ「……ツナ君には感謝しかないからさ…妻に出会えたのも彼のおかげだからさ」
古里はその後は終始黙々と修理したいた…
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:修羅 | 作成日時:2019年9月26日 4時