【セ.ン.ラ】飼い犬になりました。【歌.い.手】

まいほーむ ページ19

人間になって数時間。ホテルから家に帰ってきました！




「やっと着いた〜！大丈夫？気持ち悪くなっとらん？」




『大丈夫ですよ！ばりばり元気です！』




ご主人は車から降りる前に私の体調を気にしてくれました。んー、天才、優しい、神((




「はい、じゃあシートベルト取って〜」




ボタンをカチッと押すとシュルっと巻かれる紐。ついつい『おお〜っ』と言う声が出てしまうとご主人に笑われました！




『笑わないでください！』




「だって子供みたいなんやもん」




未だケラケラ笑うご主人。私はそんなご主人を無視して家の中に入りました。もー私は怒りました。激おこぷんぷん丸ですよ。古い？知らないです。




「怒っとるの？ごめんって〜」




『いやです。許しません』




「……どうしても？」


『どうしても』




ぷん、とご主人から目をそらしながらそう言うとご主人は鞄の中をガサゴソし始めました。…なんでしょう？




「じゃあこれはもう捨てようなー？」




『えっ、だ、ダメです！いやです！それだけはー！』




ご主人が鞄から取り出したのは私の1番の好物のクッキー。ひえぇ〜っ((




「わかった捨てない捨てない。
でも今は人間なんやから食べちゃダメやで？」




『もちろん！食べませんよ！』




そう言うとご主人はクッキーをしまってくれました。良かった良かった。あれ、今なんの約束しましたっけ？まー、いっか




せ｢食べてみたいご飯とかある？Aちゃんのためならなんでも作るで！｣





……神様、私をご主人に会わせてくれてありがとうございます。めっちゃ最高です。




『ご主人のものなら何でも食べます！』




せ｢(神様、Aちゃんと会わせてくれてありがとうございます。)｣




私がそう言うとご主人はなぜか停止して何秒かしたら｢そう？じゃあオムライスはどう？｣と言ってくれました。オムライス！オムライス！！




『楽しみです！』




せ｢んん……天使((｣

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