正体 ページ9
ク「部屋が、一人部屋しか空いて無かったの。ここで良いかしら」
フ「うん。ありがと、クリス」
さあ……どうするか。
ここで皆に言ったら、どうなるのかな。
フ「…八雲紫」
紫「はーい、隙間からこんばんわ。」
空間が裂け、隙間妖怪が顔を出す。
フ「…う―、ゆかりさあん」
紫「あらあら、どうかしたの?」
私を呼び出すなんて、と紫さん。
私は思い切って、相談してみることにした。
**
紫「…フランドール。出発前、私がなんと言ったか、覚えていますか?」
フ「…? えーと、確か…“本当に信頼している人だけに”ってあ!」
紫「彼らは、貴方の言うそれに、あたいするのかしら」
フ「…でも、今日初めて会った」
紫「そうね、だから貴女は悩んでいるのでしょう?」
フ「…」
確かにそうだ。 でも、会って早々、相手を信頼しろだなんて、無理に決まってる。
紫「一つ言っておきます。フランドール、貴女にとって、彼らはこれからは大事な仲間となる存在。それを信じないで、一体どうしろと言うのですか?」
フ「!」
紫「確かに、初対面の他人を信じるのは無理かもしれない。でも、貴女がここで生きていくために、大切なことでもある。……後は自分で考えなさい」
フ「…うん」
**
翌日、朝食を食べに、シャーサに手を引かれて食堂に行く。
フ「…私、皆に言わなきゃいけないことがあるの」
皆、食べる手を止めて、私を見る。
フ「これから言うことは、私が皆を信じて言うことなの。自分勝手で悪いと思ってる…でも、他の人には絶対に、言わないで欲しい」
皆の目が同意の色へ変わる。
深呼吸一つ。
鳴り止まない心臓を何とかして落ち着かせる。
フ「私は、
_______吸血鬼だ」
8人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
BlueMoonsatellite(プロフ) - 大丈夫です! (2018年8月25日 23時) (レス) id: c76ac26cec (このIDを非表示/違反報告)
あまなっとー(プロフ) - それは良かったです!返信遅れてごめんなさい!気付かなくて…本当に申し訳ないです (2018年8月25日 23時) (レス) id: 2d81b33e2e (このIDを非表示/違反報告)
BlueMoonsatellite(プロフ) - いえいえ、とてもわかりやすかったです! (2018年8月25日 22時) (レス) id: c76ac26cec (このIDを非表示/違反報告)
あまなっとー(プロフ) - 説明は以上です。分かりにくいですよね…。解決しないようであれば、また教えてください!長文失礼しました。 (2018年8月25日 22時) (レス) id: 2d81b33e2e (このIDを非表示/違反報告)
あまなっとー(プロフ) - BlueMoonsatelliteさん» そこを開くと、作品ページのカラーリングを選ぶところが表示されますよね?その、「カスタム」という所を開くと、先程長文を文字列コピーしたものを張り付けるところがありますので、そこに張り付けてください (2018年8月25日 22時) (レス) id: 2d81b33e2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ