光り輝く蝶 6 (ページ41)

今日:184 hit、昨日:264 hit、合計:222,963 hit

心強い味方ページ41

YT side

実は俺、隠れたジェナペンやから常に二人のこと観察してるんやけど、最近の二人は｢絶対何かあったやろ！｣ってぐらいよそよそしい瞬間があって、マークに聞いても｢そう？俺にはいつも通りに見えるけど｣って言われたけど俺には分かる。
絶対何かあったで、あの二人。

リビングに行くとたまたまAが一人でソファに座っていた。
ちょうど良い、事情聴取でもしますか。

YT ｢Aさん、ちょっといい？｣
｢どうしたの？｣
YT ｢ずっと聞きたい事あったんやけどさ｣
｢え、怖いって何。私何か悠太くんにした？｣
YT ｢違う違う…笑 Aの誕生日辺りにジェヒョンと何かあった？｣

隣に座るAの顔を見ると｢なんで分かるの｣と言わんばかりの表情を浮かべ、みるみるうちに顔が真っ赤に染まった。

YT ｢ふはっwww 分かりやすいなぁ、ほんまに｣
｢私まだ何も言ってない…｣
YT ｢言わんでもその赤い顔見たら分かるよ｣

俺のその言葉にハッとした顔をして、自分の両手で頬を包み込むA。
この反応的に二人に起きた事は悪い事じゃなさそうで、とりあえず安心。

YT ｢何？キスでもしたん？笑｣

冗談半分でそう言うと、水を飲んでいたAが盛大に咳込み出した。

YT ｢え……俺冗談で言ったのにほんまにしたん！？！？｣
｢あぁ〜〜もう…悠太くんってなんでそんな……勘が鋭いって言うか……あぁほんとに…｣

一人でブツブツ言いながら頭を抱えてソファの上で体育座りをしたA。

YT ｢マジか〜あいつやるなぁ、かっこええ｣
｢何がかっこいいの…笑そのせいで私の気持ちはぐちゃぐちゃですよ…｣
YT ｢まぁ曖昧な関係を更に拗らせたけど｣
｢そうだよ〜〜！あぁ〜〜本当に……｣

さっきまで真っ赤だった顔がしゅんとした顔に変わってしまったから、Aの肩を抱いて優しく頭を撫でた。

YT ｢今すぐにって訳にはいかんと思うけどさ、絶対二人は出会うべくして出会ったと思ってるから俺は。とことん応援しますからね｣
｢………泣きそう｣

大きな目に薄ら膜が張ったので親指でぐりぐりとそれを拭い、おでこに軽くキスを落とした。

｢悠太くんが味方で居てくれる心強さって凄いや｣
YT ｢俺以外のメンバーも皆二人の味方やで。今回の事は黙っといてあげるけど｣
｢流石です。中本先輩一生着いていきます｣

二人に何があっても俺とメンバーは味方で居るって事、忘れんといてな。

.