光り輝く蝶 6 (ページ28)

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Happy Jisung Day ページ28

JS side

今年もまた一つ歳をとった。
そんな俺にとってめでたい日に事務所でウィバースライブを始めた。

ライブを始めるとどんどん増えていく視聴者さん達と、沢山の誕生日おめでとうのメッセージに頬が緩む。

ジェミニヒョンやジェノヒョンも俺の一人配信を見に来てくれてコメントを沢山してくれた。
そんな時、部屋の外で物音がした。

JS ｢何……怖いな…｣

恐る恐るドアの方を見つめていると、扉が開いて見慣れた顔が目に入ってきた。

｢チソンア〜〜〜誕生日おめでとう〜〜！｣
JS ｢ヌナ…！？なんでっ…｣
｢さっき仕事終わったんだけど、チソンアがライブやってるの見て来ちゃった〜、はは笑｣

突然のヌナの登場に開いた口が塞がらない。
まさか誕生日にヌナに会えるなんて……こんなに嬉しい事はない。

｢急遽チソンアに会えるってなったから急いでそこのケーキ屋さん行ってきたの、良かったらどうぞ｣

そう言って真四角の箱を俺の前に置いたヌナ。

JS ｢わぁ…突然だったのにありがとうございます……｣
｢可愛いチソンア、これからもヌナの事よろしくね｣
JS ｢そんなのこっちのセリフですよ…こちらこそよろしくお願いします｣
｢……ふふ、なにこの挨拶…笑｣

ヌナと久しぶりに会えた上にサプライズだったから、つい嬉しくてライブ配信している事を忘れてしまっていた……。
画面に目をやると凄い勢いでコメントが流れていて、ファンの皆も突然のヌナの登場に驚いて喜んでくれているみたいで良かった。

｢ライブ配信邪魔しちゃダメだからヌナは行くね｣

折角会いに来てくれたのにすぐ帰ろうと立ち上がったから、反射的にヌナの腕を掴んで引き止めてしまった。

｢チソンア？｣
JS ｢折角来てくれたんだし、最後まで居てください…｣
｢………ヌナの事殺す気？今チソンアに胸キュンしたんだけど｣

多分今の俺は耳まで真っ赤で、このライブを見てくれてる人に笑われてるんだろうなと少し恥ずかしくなったけど、ヌナと過ごせるならそんな事どうだっていいと思えた。

それからヌナが買ってきてくれたホールケーキを二人で食べたりして、結局本当に最後までライブに付き合ってもらった。

宿舎に帰ると玄関の前には、ライブ配信を最後まで見てくれていたジェミニヒョンが腕を組んで立っていて、ヌナと二人で誕生日過ごしたのがずるいとか、ケーキを貰ったのがずるいとか、一緒に食べたのがずるいとか愚痴混じりの軽い説教をくらったよ…笑

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