光り輝く蝶 6 (ページ27)

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Happy Doyoung Day ページ27

DY side

今日私宛ての荷物届くと思うから受け取ってほしい!

今朝、日本で仕事をするAからこんなメッセージが届いていた。
宿舎では誰かの荷物を代わりに受け取るなんて事日常茶飯事だったから、わざわざメッセージをくれなくてもやるけどなぁ。と内心思ったけど｢了解｣と返信を打った。

今日は俺の誕生日なんだけど、生憎日常はいつもと変わらず過ぎて行く。
一つ違う事と言えば、メンバー皆が｢おめでとう｣と直接言ってくれたりメッセージをくれた事。
それだけで嬉しい気持ちでいっぱいだったが、誕生日当日にAに会えないのはどこか寂しい気持ちになる。
こんな事を思ってしまうぐらい俺はAの事が好きすぎるんだな…と考えて恥ずかしくなったけど、俺以外のメンバーもきっとそうだと言い聞かせた。

しばらくしてA宛ての荷物が届いた。
箱には"要冷凍"と書かれていた為、開けてもいいかAに連絡するとすぐ電話がかかってきた。

｢ドヨンア、今時間ある？｣
DY ｢あるけど…｣
｢それ開けて中確認してくれない？｣
DY ｢分かった｣

中身を確認するから電話を切ろうとしたんだけど、｢電話は繋いでて！｣と言われたので、仕方なくスピーカーにして携帯を机に置いた。

ダンボールを開けると、ひんやりと冷たい白い箱が出てきて、この箱も開けていいのか聞くと、開けて欲しいとの事。
白い箱を開けると、中身はケーキだったみたいで、だから"要冷凍"なのか……と納得した。

ケーキの状態を確認しようと、箱から取り出した瞬間ひゅっと息を飲んだ。
ケーキは凄く可愛いカラフルなデコレーションで、そこにはウサギのマスコットが乗っていて、真ん中には"Happy Birthday Doyoung"と自分の名前が書いてあった。

DY ｢これ……｣
｢ふふ、見た？｣
DY ｢うん、見た……これ俺に…？｣
｢そうだよ。せっかくの誕生日なのに直接祝えないから注文したの。一人で食べても良いしメンバーと食べても良いよ〜笑｣

電話越しにAが嬉しそうに笑っているのを聞いて、胸がじんと熱くなった。

｢ドヨン、改めて誕生日おめでとう｣
DY ｢ありがとう……びっくりしたよ…｣
｢あ、ドヨンの部屋のクローゼットにプレゼントも隠してあるから後で見ててね〜｣
DY ｢え！？｣

それだけ残して電話は切れており、こういう所もAらしいな……と思わされた一日だった。

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