光り輝く蝶 6 (ページ12)

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JH side

いつもより早い時間にダンス練習が終わり、帰りにスーパーに寄ってもらった。
Aが食べられそうなヨーグルトやゼリーを沢山買い、元気になったら食べる用にお菓子も沢山買った。

宿舎に帰って来るや否や、真っ先にAの部屋へ向かう。
｢どんな様子か見て来て｣とテヨニヒョンに言われたんだけど、一緒に来れば良いのに。けど病人の部屋にわらわらと大人数で押し寄せるのも気が引けるし、俺に譲ってくれたんだろう。

換気のために少しだけ開けておいたAの部屋のドアを軽くノックするけど、もちろん返事は無い。

ドアを開け、ベッドに近寄るとAが薄らと目を開けた。

JH ｢ただいま。ヨーグルトとかゼリー買ってきてるから食べれそうなら言って｣
｢ん…おかえり。ドヨンが作ってくれたお粥食べなきゃ…｣
JH ｢食べれる？｣
｢大丈夫だと思う｣

多分食欲は無いんだろうけど、作ってもらったから食べないとと言うAの優しさがこんな時にも出てて逆に心配になったけど、一度言い出したら聞かないからお粥が入った鍋を温めてあげた。

結局、無理して食べ切ろうとしてたから途中で辞めさせる事になったんだけど、残してしまう事に罪悪感があったみたいでずっと表情が晴れなかった。

JH ｢仕方ないよ。ちょっとでも食べれた事が凄いぐらい｣
｢ドヨンに謝らなくちゃ…｣

その時、タイミング良くドヨニヒョンが部屋のドアを開けた。

DY ｢体調どんな感じ？果物切ったから食べれそうだったら食べな｣
｢ありがと、頂くよ。
あの、ドヨン……お粥美味しかったんだけど残しちゃって、ごめんね｣
DY ｢元々多めに作ってたから食べ切れなくて当たり前だよ。気にする事じゃない｣

そう言ってベッドの隣のサイドテーブルに果物が乗ったお皿を置いて、Aの頭を撫でて部屋を出ていった。

JH ｢元気になったらAに食べてもらうって言ってジョンウとヘチャンがいっぱいお菓子買ってくれてるよ｣
｢ふふ、本当にあの子達らしい｣
JH ｢些細な事でも良いから、何かあったら俺達を頼って｣
｢本当に些細な事でもいいの？｣

そう念入りに聞いてくるから、何でも言ってとAの目を見て言うと、何やらモジモジと言いづらそうにしている。

JH ｢何？言ってみて｣
｢風邪が治ったら……1日だけ一緒に寝てもいい？｣

愛おしくて思わず吹き出すと、顔を赤く染めて｢だって寂しいんだもん｣と口を尖らせる。

JH ｢1日と言わず何日でも良いよ｣

抱きしめたい衝動に駆られたけれど、それはAが元気になるまでお預け。

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