光り輝く蝶 6 (ページ11)

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風邪にご注意ページ11

TY side

今日は朝からダンス練習があるから、準備をする為に洗面所やシャワーが混雑していて、リビングにもメンバーが溢れている状態。

そんな中、Aの姿が見当たらなくて、まだ寝てるのかなと思った矢先2階から降りてきたAが俺の元へやって来た。

｢テヨン…今日休んでもいい？｣

申し訳なさそうに眉を下げてそう言ったA。
Aが自分から休みたいだなんて言い出す事なんか無かったから、思わず右手をAの額に当てるとじわっと熱が伝わってきた。

TY ｢もちろん。体優先だからゆっくり休んで、熱は何度あったの？｣
｢38.2……｣
TY ｢高いな…立ってるのもしんどいでしょ、ベッド行こう｣

顔色が悪いAの姿を見て、体調が悪いんだと瞬時に察したメンバー達が氷枕やクーリングシートを準備してくれて、Aの部屋に移動したからさっきまで賑わっていたリビングが一瞬にして静まり返った。

風邪薬とコップに注いだ水を持ってAの部屋に向かうと、Aはベッドに横になっていて、ベッドの周りを囲うように皆が心配そうに見つめていて、ドヨンがAの額にクーリングシートを貼っている最中だった。

DY ｢お粥作ったから、温めてお昼に食べるんだよ｣
｢ありがと｣
JH ｢何かあったらすぐ連絡して、なるべく早く帰るから｣

そう言ってジェヒョンがAの頭を撫で、部屋を後にしてA以外のメンバーで事務所へ向かう。

その道中も皆どこかソワソワしていて、僕自身もAが心配だから早く帰りたい気持ちでいっぱいだった。

ダンスを教えてくれる先生にも、Aが体調悪い事を伝えると｢今日は早く終わろう｣と言ってくれた。

JW ｢A大丈夫かな｣
TY ｢ご飯は食べれてないだろうね、かなり熱高かったから｣
JW ｢心配だな｣

いつもに増して心配そうな表情を浮かべているジョンウの頭を撫で、チラッとジェヒョンに目をやるとジョンウと同様不安そうな顔を浮かべていた。

TY ｢Aから何か連絡あった？｣
JH ｢ううん。しんどくて携帯見れてないと思う｣
TY ｢そっか、そうだよね｣
JH ｢帰りに色々買って帰ってもいい？｣
TY ｢うん、買って帰ろうか｣

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