【ONE PIECE】無気力系旅人の奮闘第2弾 (ページ49)

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95話別れ、たくないページ49

貴｢てことで、お世話になりやした｣

ド｢何がとゆうことで、だ｣

あの本を読むと旅をしろと言われている気分になる。だからこことはお別れだ

貴｢じゃあの。｣

ド｢フッフッフッ、俺がそう簡単に帰すとでも思ったか｣

貴｢ここは魔王の城かよ｣

まぁ、ミンゴさんそうゆうの似合いそう(笑)

でも他の所に行けないのは困る…訳を話すか

貴｢自分、追われている身なんですよ…｣

ド｢軍だけじゃねぇのか？｣

貴｢はい。研究所から脱走したもんでね…｣

ド｢すげぇな…｣

くそ、コイツ人事だと思ってやがるな

貴｢…最近、視線を感じるんです。自意識過剰かもしれないけど｣

ド｢…ここに居れば俺が守ってやる｣

貴｢自分の事は自分で守りたいんですよ…｣

だって

貴｢自分のせいで誰かが傷ついたら、償わないといけなくなる。｣

そんなのめんどくさい。

貴｢それに、アンタの力でどうこうなる相手じゃないっすよ…｣

だから私は

貴｢出航は明日の零時。…今までお世話になりました｣

ド｢止めても無駄みてぇだな…｣

貴｢まぁね｣

ド｢なぁヘルメス…｣

貴｢？｣

ド｢また何時でも来ていいんだぜ？フッフッフッ｣

貴｢そう…｣

自室に戻った。

…

ド｢行っちまうのか…｣

最後まであの顔の変化を見られなかった。それが悔しいのか、もやもやする。

ド｢ヘルメス｣

無自覚に名前を呼んでいた。

次に会うのは何時だろう。運命の巡り合わせのように、唐突になるかもしれない。

それを考えるだけで口角が上がる俺はもう…

…ダメだ。手に入れられない事が辛い。こんなにも欲しているのに

寂しいという感情は久し振りに感じた。コラソンの時以来か…？