【ONE PIECE】無気力系旅人の奮闘第2弾 (ページ45)

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92話見るページ45

横に刀を振ると飛んでいって木に当たる。ホームラーン(棒)

｢がっ｣

バチバチッと電気の通っている音がした

貴｢…まだいける？それとも父さんは失敗作を送って来たの？｣

私は近づいた。すると、パラパラと木のクズを払ってこちらを睨んだ

｢…なよ…舐めんなよ…小娘｣

最初とは比べものにならない位の殺気だった

(私がやられた…？ありえない。私は先生の傑作の''一人''よ…？)

至る所の皮膚が剥がれた自分を見る。さっきのが事実だという証拠だ

貴｢舐めてないけどね…｣

舌を突き出す目の前のソイツ。普通ならイラつくはずなのに許したくなる。それは少し彼女に父親の面影が見えるからだろう。

｢ふ、ふふ、いいわ…そうこなくちゃ！｣

再度かかって来る。今度は見切って避けた

貴｢覇気も修行済み…｣

｢っ！｣

貴｢アンタ、攻撃も守りも適当になってるよ…バグった？｣

スキをついて肩に一撃食らわせるが動じない。幼い頃見た設計図らしきモノを思い出す。

…どこだっけ。

心臓にあたる部分。父さんがどこにつけたか思い出せない。

貴｢いいや…適当に全部切ろ…｣

人間でいう、心臓、小腸、肝臓、大腸、膵臓…うーんダメだ。

じゃあ残るは後一つ…

貴｢これでラスト…｣

｢！？｣

『灯無…一首伝夜』

刀は首を胴から離した

しかし

｢くっ…これまでね｣

貴｢え、何で生きとんのキモい｣

ここまでくると…ね。

しかし胴の方は動いていない為、首の方に急所がある事がわかる

｢私を倒すとはね…負けたわ。完敗｣

貴｢そ、｣

｢…先生にはまだ報告してないわ。生きてる事、バレてない｣

貴｢へぇ、なら良かった｣

｢だけど時間の問題よ。気をつけて、｣

あまりいい情報は得られないと思って刀を構えた

｢私達は何時でも…何処でも…アナタを見ているわ｣

『ズシャッ』

脳だけは人間のモノだった