【ONE PIECE】無気力系旅人の奮闘第2弾 (ページ44)

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91話娯楽程度に命を賭けるページ44

｢あら、この程度の力しか無いの？｣

貴｢っ重…｣

｢失礼ね！｣

地面がえぐれるくらいの大きなパワーでかかって来た。最初の一撃でコレだ。もっと出せるのだろう

貴｢パワーを強化改造されたのか…｣

｢そう。こんなか弱い見た目で凄いでしょ？｣

男共もやっつけちゃうんだから！と会話をしているが攻撃が止まることは無い。

貴｢か弱いとか自分で言うか…｣

あっちは底なし体力。このままやってたら自分がバテて終わりだ。どこもか弱く無い…

｢守りばかりでつまらないわ…命の賭け合いはもっと情熱的じゃないと｣

貴｢うるさい…｣ビュン

鋭く突きを入れるが頬を掠っただけだった

｢うふふ、隙も話す余裕も無いのね｣

彼女の頬から赤い液体は見える事はない。しかし代わりに無機質な銀色が皮膚の下にあった。

貴｢きもちわりぃ…｣

｢ホント、失礼な子。アナタもこう成るのよ？｣

貴｢アンタが勝つような事があったらね｣

｢よく言えるわね。まだ回復しきっていないその体で…拷問はどうだったの？｣

貴｢そーゆー事はあんまり聞かないものだよ…｣

｢失礼。傷ついて無いと思ったわ｣

貴｢ま、その通りだけど…｣

｢タフなのは相変わらずね｣

貴｢おかげさまで｣

空気が変わった

｢じゃ、これにも耐えられるわよ…ね？｣

『乱華…一遊戯！！』

貴｢くっ…｣

高く舞い上がった彼女の重い一撃を食らう。足が耐えられない…

｢どうする？このままじゃつぶれるわよっ｣

貴｢っ｣

更に強くなる。あぁ…もうダメかもな…

…コイツを殺したい願望が強くなる

全ては自分を守るために。