【ONE PIECE】無気力系旅人の奮闘第2弾 (ページ27)

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74話ぬくもりとヌクモリページ27

ソファに座り、テーブルを挟んで話す。

ミ｢…お前、天竜人に手を上げたのか。｣

真剣な顔で聞いてくる。まぁそりゃそうですヨネー

貴｢まぁ…｣

ミ｢過去の仕返しか…？｣

貴｢…｣

ミ｢…ヘルメス、おれにはお前を止める権利も義務も無い。｣

立ちあがり、ヘルメスの座るソファに手を置く。顔が近くなる。

ミ｢だが…あまり独りで抱え込むな。お前では無く、おれが辛い。｣

頬に手を添えられる。人間特有の温かさがじわりと広がった。

あぁ…こんな…こんなものだったっけ…？

他人のヌクモリ。

久し振りだね。

でもその真っ直ぐな目で見られるとダメだ。壊れてしまう。

そのヌクモリも真っ赤に見えてしまう。

あァだメダよ…心臓を吐きそう。何も考えたくないや。

目を閉じてしまったこの世界に信じるものなんて無い。

この真っ黒な目は光を反射してしまう。

でもさ…

貴｢ありがとう…ございます。ジュラキュール・ミホークさん｣

前に笑ったのは何時だったろうか。

表情筋、動かないと思ってたわ…ぎこちないけど。

心は動くもの。兄さんは言っていた。

あの時はくだらないって言ったけど本当だ。これならもっと変われるかな…

『なーんつって。』