【ONE PIECE】無気力系旅人の奮闘第2弾 (ページ17)

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65話そうだ、能力使おう。ページ17

部屋に着くなりぼふんっとベッドに飛び込んだ。

ミ｢何をしている…｣

貴｢…62点｣

戸惑う師匠にベッドは大切ですよ…とだけ告げた。

ミ｢そうか｣

深く聞かない人は好きです。

…

ミ｢風呂に入る。ヘルメスはどうする？｣

１日入らず、山登りで汗をかいた私達は…うん…私は首を縦に振った。

師匠も女とわからなかったんだな…悲しさなんてもう無いから。本当に、本当に。

腰にタオルを巻いた師匠は私の服を脱がせたら案の定固まる。

ミ｢…ぬしは女だったのか。｣

髪を洗いながらすまなそう聞いてきた。

貴｢まぁ…別に気にしてないですよ。慣れたんで…｣

ミ｢そうなのか…一応聞くが、気にしないのか？｣

貴｢入らないよりいいです。｣

治るまで入れないとか耐えられないよね

ミ｢体、洗うぞ。｣

優しい手つきで背中から流してくれる。紳士ぃ

痛いけど、少しならできるから前は自分でする。流石に駄目だろうからね。師匠的に。

服を着させてもらい、夕食を食べて寝る事にした。

早く手、治らないかな…廃人生活はいいけど不便だ。

ん…？あれ？

貴｢そうだ！｣

ガバッと起き上がり、珍しく大きな声を出すと師匠は吃驚した。ｱｯゴメンナサイ

ミ｢何事だ。｣

貴｢あっ、すみません…いや、ただ単に手を治すだけです。｣

ミ｢…そんな事もできるのか。｣

貴｢はい…治れ。｣

これだけでもぞもぞと動き出し、皮を肉を骨を紡ぎ出す手、きっしょいけど何も言わない。

左手だけまぁだいたい九割くらい治ると、私は力尽きて倒れ込んだ。