転倒 ページ5
ドン！っと鈍い大きな音がして、気づいたときには階段の下で転んでいた。
頭を庇うような体制で、上半身はなんともないが、途端に嫌な予感がする。
｢…ったぁ｣
左足を捻った感覚がある。起き上がろうとして、もう一度尻もちをついてしまう。
手で足首を確認すると、やっぱり痛くて思わず顔をしかめた。
｢大丈夫すか！？｣
誰だろう、顔を上げると恭平が物凄い焦ったような顔をして立っていた。
｢恭平？学校は？｣
｢寝坊やけど…いや、大丈夫なん？｣
｢ん〜っと、｣
｢…え、なんすか怖い｣
｢足、捻っちゃった｣
｢は？！え、えっと、どうします？｣
｢どうしよ｣
恭平が明らかに慌て出す。
ただ、俺も同じくらい焦っていた。2回目の尻もちの時から胸がおかしい。心臓痛の前兆がみえている。
｢あ、冷やす！冷やしましょ！とりあえずリビング行った方がええと思う｣
恭平が俺の脇に手を入れてぐっと上に立たせようとする。
｢恭平、ちょっ…とだけ待って、｣
｢…？｣
｢ちょっと…っ…んっ…ごめ…んぁっ｣
心臓がドクンと飛び跳ねて、その衝撃で恭平の方に倒れ込んでしまった。
｢ごめんごめん｣なんておちゃらけようとしたけど、思ったより胸が痛くて、恭平の腕をぎゅっと握ってしまう。
｢え、…え、大丈夫すか？｣
｢…っい……ったぁ…ッ……ッ……｣
｢…どうしよ、おれ、…どうしよ…｣
慌てる恭平に、｢大丈夫｣も言えなくて情けなくなる。
｢…はっ…ッ…ひっ…ん…んっ…｣
｢……大橋くん、おれ、…どうしたらいい？｣
恭平の顔がよく見えない。
ごめんね、いつものやつだから、たった一言これだけなのに、それすらも言えない俺なんて。
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ゆみ - いつもお話し楽しく読ませていただいてます。続編3にパスワード保護がかかっているのですが、そちらのお話もとても読みたいのでパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ご検討よろしくお願いします。 (9月18日 10時) (
レス) id: e03a8ccf64 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - くろさん» 準備が整い次第、全体公開致しますので今しばらくお待ちください…！記載しておけばよかったです申し訳ないです(＞＜) (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 続編の3について、パスワードを教えていただくことは可能ですか？？ (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 548a30f309 (このIDを非表示/違反報告)
yuujun21(プロフ) - ちらんさん» ありがとうございますm(_ _)mお話のストックがたくさんあるとの事なのでそちら優先でも全然大丈夫です(*´ω｀*)更新楽しみにしてます♪ (9月6日 8時) (レス) id: f5e33b72b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - yuiyuikankanさん» リクエストありがとうございます！順番にお書き致しますのでしばらくお待ちください…！ (9月5日 20時) (レス) id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらん | 作成日時：2023年7月28日 23時
