雨の日 ページ38
4年前 藤原:中2 西畑:中1 …
藤原丈一郎side
台風の影響か、変則で午前授業だけとなり、俺と同じく早帰りの大吾と、これから帰ってくる小学生たちを家で待つ。
｢…これ、忙しなりそう｣
｢…なぁ、｣
外はすでに大雨だ。窓に打ち付ける大きな雨音に、傘も持たずに登校していった謙杜とみっちーを思い出してため息をつく。
｢びしょびしょで帰ってくるやろな｣なんて大吾と笑ってられるのも今のうちだけだ。
｢恭平には持たせたのに、それで満足してすっかり…｣
｢ははっ 丈くんの葛藤する声で、道枝とか傘もってかなって気づいて欲しかってんけどな｣
｢そんなん無理やろぉ、その頃は朝ご飯に夢中やろ｣
｢まぁそうやなぁ｣
家から小学校まで、歩いて15分。迎えに行っても良かったけど、どこかで入れ違いになるくらいならこのままお風呂の準備をしようと、びちょ濡れで帰ってくる謙杜とみっちーを受け入れる体制をつくる。
｢…あ、長尾｣
リビングの窓から、遠くの方に謙杜が見える。
案の定、意味もなくランドセルを傘のように頭にのせて、雨に打たれてびしょ濡れだった。
｢謙杜だけ？みっちーは？｣
｢…ほんまや、一緒ちゃうの？｣
｢置いてきたんかなぁ笑｣
こんな天気じゃなければ、2人仲良く帰ってくるのに。
歩いて15分、謙杜の足で走ったらもう少し速く帰ってこれる。2人がどんな会話をしてたのか気になるし、みっちーが今どこでなにしてるのかも気になる。
｢…ただいまぁ！｣
謙杜の声がリビングまで響き渡った。
｢おかえりーびしょびしょやろ？｣
｢いっぱい濡れましたぁ｣
｢お風呂沸かしてるからすぐ入ってきぃ？｣
｢はーい｣
濡れて冷たいランドセルを預かって、謙杜を脱衣所へ連れていく。タオルで軽く拭いてあげてもマシュマロみたいなほっぺたはまだ冷たくて、この季節にはちょうど良い温度感だった。
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ゆみ - いつもお話し楽しく読ませていただいてます。続編3にパスワード保護がかかっているのですが、そちらのお話もとても読みたいのでパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ご検討よろしくお願いします。 (9月18日 10時) (
レス) id: e03a8ccf64 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - くろさん» 準備が整い次第、全体公開致しますので今しばらくお待ちください…！記載しておけばよかったです申し訳ないです(＞＜) (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 続編の3について、パスワードを教えていただくことは可能ですか？？ (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 548a30f309 (このIDを非表示/違反報告)
yuujun21(プロフ) - ちらんさん» ありがとうございますm(_ _)mお話のストックがたくさんあるとの事なのでそちら優先でも全然大丈夫です(*´ω｀*)更新楽しみにしてます♪ (9月6日 8時) (レス) id: f5e33b72b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - yuiyuikankanさん» リクエストありがとうございます！順番にお書き致しますのでしばらくお待ちください…！ (9月5日 20時) (レス) id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらん | 作成日時：2023年7月28日 23時
