お散歩 ページ28
みっちーと、流星と、大ちゃんと、俺。最近リビングで集まりがちなメンツで、外の道をゆっくり歩いていく。
｢俺が敵やと思われてたのほんま納得いかんねんけど｣
｢敵やと思ってた人が味方やったの、映画みたいでほんま激アツ展開やったな｣
｢ふふっ声かけられた時めっちゃびっくりしました｣
アスファルトに響く酸素ボンベを引く音は、4人の笑い声でかき消された。
｢でもこうして歩くん、ほんまひさびさよな｣
｢な〜たまにはこういうのしたいな〜｣
前を歩く大ちゃんと流星の会話に共感しながら歩いていく。
｢あっ｣
｢なに？大橋くんどうかしたん？｣
｢マスク忘れちゃった｣
夏の夜の蒸し暑さと、暗さに紛れてカニューレもそんなに目立たいかなって。コンビニに入る時だけつければいいや、とポケットに入れとこうとしたマスクを玄関に置いてきたことに気づく。
｢え〜靴履く時持ってたやん｣
｢だって大ちゃんが急に声掛けてくるもん〜｣
｢それは絶対俺悪くないやろ！｣
｢それはそうやけど｣
｢大丈夫ですよ、あそこのコンビニいつ行っても人おらんし｣
｢たしかに 店員さんすらどこにおるんってくらい静かやし｣
みっちーと流星に笑いながら流される。
それもそっか。今日はもうなんでもいいや。
7人で歩いていたあの日とはちょっと違うけど、こうやって夜にお散歩できて楽しかった。
｢それよりさぁ、他の3人にもお土産買ってく？｣
｢あーバレたら絶対ダルいよ｣
｢せやなぁ みんな頑張ってるし、俺らのおごりで甘いもの買ってあげよ｣
｢お！大橋くんのおごりやって〜！｣
｢全員とは言ってないから！｣
｢も〜ほんまに現金なやつ｣なんて笑いながら、ふと上を見るともうしばらく見てなかった星空が綺麗で、胸がぎゅっとあたたかくなった。
＊リクエストありがとうございました＊
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ゆみ - いつもお話し楽しく読ませていただいてます。続編3にパスワード保護がかかっているのですが、そちらのお話もとても読みたいのでパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ご検討よろしくお願いします。 (9月18日 10時) (
レス) id: e03a8ccf64 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - くろさん» 準備が整い次第、全体公開致しますので今しばらくお待ちください…！記載しておけばよかったです申し訳ないです(＞＜) (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 続編の3について、パスワードを教えていただくことは可能ですか？？ (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 548a30f309 (このIDを非表示/違反報告)
yuujun21(プロフ) - ちらんさん» ありがとうございますm(_ _)mお話のストックがたくさんあるとの事なのでそちら優先でも全然大丈夫です(*´ω｀*)更新楽しみにしてます♪ (9月6日 8時) (レス) id: f5e33b72b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - yuiyuikankanさん» リクエストありがとうございます！順番にお書き致しますのでしばらくお待ちください…！ (9月5日 20時) (レス) id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらん | 作成日時：2023年7月28日 23時
