お散歩 ページ26
大橋和也side
食後に服薬をしつつ、リビングでテレビを見ながら駄べる。受験生の丈くんと恭平、大会の近い謙杜はここ最近食後すぐに自室に戻ってしまうことが多い。リビングにいる姿をよく見るのは、自然と、みっちーと流星と俺、今はお風呂に入ってる大ちゃんの4人で固定されてきた。
｢これ流星くんめっちゃ好きなやつや｣
｢あ〜！これめっちゃ好きやった〜！｣
テレビではコンビニスイーツ特集が放送されていて、みっちーと流星は食い入るように見ていた。
｢なんか懐かしいですね｣
みっちーのふとした言葉に昔のことを思い出す。丈くんがまだ中学生くらいのときは、毎日のように7人でご飯を食べて、1ヶ月に1回くらいは近所のコンビニで食後のデザートを買い食いしていた。
｢ね！…あ、これ大橋くんよく食べてたイメージある｣
流星に言われ、もう一度テレビに視点を移すと、ロールケーキが映し出されていて、より鮮明にあのとき食べていたものを思い出した。
｢ほんまや〜こんなんよう食べてたわ｣
｢大橋くんと言ったらこれみたいなとこありますよね｣
｢そうかな〜？割といろんなもの食べてた記憶あんねんけど｣
｢でも最後に選ぶのはこれやったやん｣
｢みっちーの言ってることわかる気がする、大橋くんがロールケーキ選ぶと丈くんがまたそれ〜？って｣
｢ははったしかに そんなん言われてた気する｣
思い出話が花が咲いて、誰がどれを食べていたとか、昔あった期間限定商品のことなんかを語り尽くした。
｢…なんかデザート食べたくなってきた｣
流星がテレビを見ながら呟く。
今では7人揃ってコンビニに出かけることもなくなったし、ご飯を食べることすらもなくなった。
｢買いに行く？｣
｢え？｣
｢俺も懐かしくなってきたな〜って｣
昔みたいに、7人で行くことはもうないかもしれないけど、楽しかった思い出が最後に寂しい気持ちのままで終わって欲しくない。
全員の予定を合わせるのが難しいだけで、今でも個々では遊びに行くし。
｢…行きたい！｣
流星の顔がパッと明るくなる。
｢めっちゃ久しぶりやなぁ｣
｢…でも外暑いし、大橋くん大丈夫？｣
｢大丈夫！けど、…今から外出るのバレたらちょっと面倒なことになりそうやからこっそり行こ｣
｢ふふっ3人だけの内緒な？｣
物音を立てないように静かにちょっとした準備をする。3人で｢しーっ！｣と人差し指を口にあてて、笑いあった。
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ゆみ - いつもお話し楽しく読ませていただいてます。続編3にパスワード保護がかかっているのですが、そちらのお話もとても読みたいのでパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ご検討よろしくお願いします。 (9月18日 10時) (
レス) id: e03a8ccf64 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - くろさん» 準備が整い次第、全体公開致しますので今しばらくお待ちください…！記載しておけばよかったです申し訳ないです(＞＜) (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 続編の3について、パスワードを教えていただくことは可能ですか？？ (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 548a30f309 (このIDを非表示/違反報告)
yuujun21(プロフ) - ちらんさん» ありがとうございますm(_ _)mお話のストックがたくさんあるとの事なのでそちら優先でも全然大丈夫です(*´ω｀*)更新楽しみにしてます♪ (9月6日 8時) (レス) id: f5e33b72b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - yuiyuikankanさん» リクエストありがとうございます！順番にお書き致しますのでしばらくお待ちください…！ (9月5日 20時) (レス) id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらん | 作成日時：2023年7月28日 23時
