故障 ページ20
｢ごめんちょっと手伝ってくれる？｣
あの後自室でゼリーを食べて、スマホゲームをしていたところで大吾くんに声をかけられた。
｢なんすか？｣
｢はっすん、酸素全然吸えてなくて。吸えてないってか、…チューブに酸素が届いてなくて｣
｢え？どういうこと？｣
｢わからへんけど、部屋の機械がうまく動いてないねん。酸素ボンベ、下から新しいの持ってきて。｣
言われた通りにいつも出歩く時につけるボンベを大橋くんの部屋に届ける。
大橋くんは喉を抑えながら苦しそうに口呼吸を続けていた。
｢大橋くん大丈夫？｣
｢はぁっ…んっはぁっ…へーき…はぁはぁ｣
｢はっすん、鼻つけるで｣
大吾くんが大橋くんの鼻に酸素チューブを装着して、携帯用のボンベから酸素を流す。
｢はぁはぁっ…酸素、…ん…酸素、もうくる？はぁ…っ｣
｢今付け替えたから、もうちょっとで楽になるで。これは新しいのに取り替えなあかんかもな。とりあえず大人に相談してみるから。｣
｢…うん｣
｢酸素きた？｣
｢きた｣
｢よかった…じゃあ俺電話してくるから、またなんかあったらすぐ呼んで？恭平も、ありがとう｣
｢…はい｣
もうなにもかもわかってた。
…さっきの俺のせいだ。あの時俺が、部屋の機械を蹴ったから故障したんだ。
なんて切り出せばいいのかわからない。切り出す勇気もなかった。
部屋に戻って考える。大橋くんに俺のせいでって言うべきだろうか。
精密な医療機器は細心の注意を払って取り扱わないといけないよ、と丈くんや大吾くんが大橋くんに言い聞かせてたのを思い出す。
正直に言ったら俺、大橋くんから嫌われちゃうかな。
酸欠状態が続いてたらもっと大事になっていたかも。俺が大橋くんだったら、こんな俺と口もききたくなくなると思う。
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ゆみ - いつもお話し楽しく読ませていただいてます。続編3にパスワード保護がかかっているのですが、そちらのお話もとても読みたいのでパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ご検討よろしくお願いします。 (9月18日 10時) (
レス) id: e03a8ccf64 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - くろさん» 準備が整い次第、全体公開致しますので今しばらくお待ちください…！記載しておけばよかったです申し訳ないです(＞＜) (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 続編の3について、パスワードを教えていただくことは可能ですか？？ (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 548a30f309 (このIDを非表示/違反報告)
yuujun21(プロフ) - ちらんさん» ありがとうございますm(_ _)mお話のストックがたくさんあるとの事なのでそちら優先でも全然大丈夫です(*´ω｀*)更新楽しみにしてます♪ (9月6日 8時) (レス) id: f5e33b72b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - yuiyuikankanさん» リクエストありがとうございます！順番にお書き致しますのでしばらくお待ちください…！ (9月5日 20時) (レス) id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらん | 作成日時：2023年7月28日 23時
