返事 ページ17
｢みっちー、ご飯食べれそう？｣
大橋くんが運ばれて、丈くんと大吾くんも付き添いで病院にいる。
いつもならどっちかは家にいてくれるけど、今回はかなり危険だったらしく、年下だけで留守番をすることになった。
流星くんはあれからずっと俺を気にかけてくれて、ずっとそばにいてくれている。
｢…｣
｢…｣
｢みっちー｣
｢…｣
｢…みっちーごめんね｣
｢え？｣
なんで流星くんが謝ってきたのか、わからなくて流星くんの顔を見る。
｢あんな光景、ショックやったやろ。俺、怖くて、みっちーひとりにして…ほんまは俺が大ちゃんに言われたことやのに、｣
あぁ、そっか。流星くんも怖かったんだ。
ずっと俺に寄り添ってくれてたけど、俺の背中をさする流星くんの手が震えていたことに気づかなかった。
｢そんなのなんも悪くないです…だったら俺のほうが、｣
謝らなくちゃいけない。震える手に、甘えっぱなしだった。
｢…やけどみっちー、泣いてたし｣
｢流星くん｣
｢ん？｣
｢ありがとう｣
｢なんで？｣
｢流星くんだって怖かったのに、ずっと支えてくれてたから｣
｢…うん｣
怖かった。怖くて怖くて仕方なかった。
このまま大橋くんがどこかへ行ってしまうような気がして、たくさん泣いてしまった。
だけどみんな同じだ。俺だけがショックだったわけじゃない。
｢ご飯、食べます｣
｢…よかったぁ｣
｢2人から連絡まだないですか？｣
｢意識はまだないけど、ひとまず大丈夫みたいって大ちゃんから｣
｢そっかぁ｣
｢大橋くんなら大丈夫でしょ｣
｢…うん、そう思う｣
いつまでマイナスな気持ちを引きずっても意味がない。
流星くんも不安だった気持ちを整理してこうして明るく接してくれてる。
きっと大橋くんは元気になって帰ってくるはずだし、今度こそ呼びかけた名前に笑いながら返事をしてくれるはず。
＊リクエストありがとうございました＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆみ - いつもお話し楽しく読ませていただいてます。続編3にパスワード保護がかかっているのですが、そちらのお話もとても読みたいのでパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ご検討よろしくお願いします。 (9月18日 10時) (
レス) id: e03a8ccf64 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - くろさん» 準備が整い次第、全体公開致しますので今しばらくお待ちください…！記載しておけばよかったです申し訳ないです(＞＜) (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 続編の3について、パスワードを教えていただくことは可能ですか？？ (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 548a30f309 (このIDを非表示/違反報告)
yuujun21(プロフ) - ちらんさん» ありがとうございますm(_ _)mお話のストックがたくさんあるとの事なのでそちら優先でも全然大丈夫です(*´ω｀*)更新楽しみにしてます♪ (9月6日 8時) (レス) id: f5e33b72b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - yuiyuikankanさん» リクエストありがとうございます！順番にお書き致しますのでしばらくお待ちください…！ (9月5日 20時) (レス) id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちらん | 作成日時：2023年7月28日 23時
