気持ち-Another story- ページ14
残ったのは、ただひたすら虚無感だけだった。
シュウからもらった最後の言葉はなんだっけ。
言いたいことも聞きたいこともまだまだたくさんあったんだけど。
｢…はぁ、…はぁ｣
シュウのことを思い出したくて、なにも思い出せない。
思い出がどんどん消えていく。
頭が回らなくなって、気づいたらロビーで大ちゃんに電話をかけていた。
｢…っだいちゃん、｣
お願いだから、早く声を聴かせて。
コール音が耳に響いて、そのたびに喉が詰まっていく。
｢…おねがい、…っだいちゃんだいちゃん｣
立っていられなくて、壁にもたれてしゃがみこんでしまった。
『もしもし？』
聞き馴染んだその声に、安心したのか目がじわっと熱くなる。
第一声が難しくて、泣き出しそうな、か弱い声を押し殺してなんとか絞り出す。
｢…だいちゃん｣
『なんかあったん？』
｢…、…今日くる？｣
『うん今から行くよ』
なにかを察したのか、声色がふと優しくなるのを感じた。
｢…っ、…｣
『はっすん？どうかしたん？』
なにも言い出せない俺を見かねて、心配そうに声をかけ続けてくれるだいちゃんに、縋るように言葉を投げた。
『言いづらいこと？』
｢あのな、……｣
声が震えて、上手く話せない。
息がつまって、なにひとつ伝えられてない気がする。ただそれでも、俺の話を噛み砕いて理解してくれた。
｢…ひっ…ﾋｯｸ…っはぁ、はぁっ、｣
もう声も出せない。何度もだいちゃんから名前を呼ばれたけど返事も出来ずに、電話を切ってしまった。
＊リクエストありがとうございました＊
大変お待たせしました…＞＜
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ゆみ - いつもお話し楽しく読ませていただいてます。続編3にパスワード保護がかかっているのですが、そちらのお話もとても読みたいのでパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ご検討よろしくお願いします。 (9月18日 10時) (
レス) id: e03a8ccf64 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - くろさん» 準備が整い次第、全体公開致しますので今しばらくお待ちください…！記載しておけばよかったです申し訳ないです(＞＜) (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 続編の3について、パスワードを教えていただくことは可能ですか？？ (9月11日 5時) (レス) @page47 id: 548a30f309 (このIDを非表示/違反報告)
yuujun21(プロフ) - ちらんさん» ありがとうございますm(_ _)mお話のストックがたくさんあるとの事なのでそちら優先でも全然大丈夫です(*´ω｀*)更新楽しみにしてます♪ (9月6日 8時) (レス) id: f5e33b72b7 (このIDを非表示/違反報告)
ちらん(プロフ) - yuiyuikankanさん» リクエストありがとうございます！順番にお書き致しますのでしばらくお待ちください…！ (9月5日 20時) (レス) id: 833f0882ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらん | 作成日時：2023年7月28日 23時
