４人の鬼さん達に買われまして【浦.島.坂田.船】

鬼が１６体 ページ16

センラさんはどこからか布を取り出し、血が出ている場所に当てた。




『汚れちゃいますよ…』




せ｢大丈夫、汚れても変えいっぱいあるから。な？｣




…センラさんが優しすぎて涙でそう((
だって３人は血を吸おうとしてくるんだよ？え？どこのアニメですか？っなるからね




し｢お待たせー…って何でセンラさんがおるん｣




せ｢自室に戻ろうとしたらAちゃんが座っておったからですー。｣




し｢ふーん｣




志麻さんは額にしわを寄せながらまたあのクリームを取り出した。……これが傷口を無くすやつなのかな？




『…変な顔になりますよ』




志麻さんの額にそっと触れ、しわを延ばす。お爺ちゃんみたいになっちゃうよーっと((




し｢血貰っていい？｣


『え、ダメです』




志麻さんはクリームを触っていない手で私の手を掴んで手の平を舐めた。…はい？？？




『あの…』




せ｢さっさと塗ってくれません？遅すぎるんやけど｣




し｢邪魔すんなや｣


せ｢してませーん｣




…喧嘩はやめてくれません？((
志麻さんは私の足にクリームを塗ると、包帯を巻いた。




『あの、包帯を巻く意味って…』




せ｢んー、治るまでがキモイから隠すため｣




『……』




壁に手をついて立ち上がると、センラさんに世に言うお姫様抱っこというものをされた。…？




せ｢歩くと痛みそうやからセンラが運ぶわ。ええよね？志麻くん｣




し｢そんなに吸ってないし痛むわけないやろ。
貧血だって起こしてないんやから｣




せ｢おーっと、Aちゃん眠そうやからさっさと運ばんとー｣




ちょちょちょ、走らないで…走らないで！

恐怖を感じ、センラさんの服にぎゅっと掴まって暫く経つと、やっと止まった。あー心臓止まるかと思った…




せ｢Aちゃん、それセンラ以外にやっちゃダメ、やからな？｣




『は、い…』




あの、そんなことよりさっさと降ろしてくれません？気持ち悪いっす…((

鬼が１７体→←鬼が１５体

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す