・・・・・ ページ44
凶一郎side
全くアイツは………
少女の声を聞いたからか、太陽は端末を奪い破壊し
工場の機能を停止させた
確かに今のお前では少女を救うにはこれしかないだろうな
だがこれはそもそも六美を救出するための作戦だ
凶一郎「心を乱すなと言った筈」
一先ず鋼蜘蛛で敵を縛る
制圧そのものは難しくないからな
この程度は雑魚だ
凶一郎「お前の行動は否定しない
だが行動に伴う責任について冷静に判断するのもスパイの責務だ
六美への手掛かりを失った責任を、お前は受け止められるのか?」
太陽の過去については知ってるさ
だから、もしかしたら動くかもとは思っていたが……
予想が的中してしまったな
だがそのせいで、六美の救出は困難になった
太陽「…………」
凶一郎「……まぁいい、行くぞ」
少女の入ったダンボールに向かう
別に俺とて罪悪感というものはあるさ
気持ちは分からんくもない
最も六美と比べれば些細なことだが←
凶一郎「すまない四怨、任務失敗だ。プランDに変更――」
「その必要はねぇな」
四怨へ連絡していると、ふと誰かに遮られた
コイツは……さっき俺が鋼蜘蛛で縛った奴の一人だ
気配も何も感じなかった……
そもそも俺の拘束を抜け出せる奴なんて、そうそういない
何者だ――――――?
いや、それもあるが…
凶一郎「必要ない、とは…どういう意味だ?」
「そのまんまの意味だ。データは……ちゃんとここにあるからな」
そう言ってコイツ笑みを浮かべながらが取り出したのは、一つのUSBメモリ
凶一郎「!まさか…」
「そのまさかだ。さっき抜き取った」
さっき…………幹部がコイツに端末を貸した時か
あの一瞬で……?いやそれよりもだ
凶一郎「何故それを俺達に渡す。メリットでもあるのか?」
「ハハッ、メリットねぇ……。六美ちゃんが助かるってことかな?」
太陽「は?」
…ますます分からんな
花輪の手下が、何故六美を救い出すことをメリットとする?
………意図が読みきれない
凶一郎「それのどこがお前のメリットだ?」
「そりゃあ、親友の妹なんだからメリットだろ?」
親友……?………まて、まさかとは思うがコイツは……
太陽「親友……?」
凶一郎「……まさか…」
そこまで言うと、目の前の男は不適に笑った
……あぁ、間違いない
凶一郎「………白、さん……ですね」
すると男は変装を解き、見知った顔で笑った
47人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三月の専属ストーカーなつめみく - 長女だからか分からんけど零ついてるのいいですね() (10月25日 9時) (レス) @page11 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
零月 - テナーさん» ありがとうございます! (2021年10月10日 10時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
テナー - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!! (2021年10月9日 16時) (レス) @page47 id: b666961d78 (このIDを非表示/違反報告)
零月 - スピカさん» ありがとうございます。更新がんばりますね (2021年10月5日 19時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - 控えめにいって最高です!これからもおうえんしてます! (2021年10月4日 21時) (レス) @page46 id: f5f59843ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ