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――――数日前


太陽side

夜桜家のトラップをクリアしてから

零月義姉さんは俺に、スパイの知識を教えてくれてた


弟妹に教えてた記憶があるのか

とても分かりやすく教えてもらえた




『――――大体の鍵はこれで開けられるから、覚えときな』

太陽「成る程……」



零月義姉さんは時間があると、俺の元に来てスパイのイロハを教えてくれる


任務で大変だろうに、申し訳ないな…




『ふふ、太陽は私達の弟だしね

それに私が引き入れたも同然だ。責任は取るよ』

太陽「!?口、出てました!?」

『顔には出てたね』ニコッ



うわ、これ本気で隠し事できそうにねぇぞ…

そもそもする気ないけど




太陽「…でもやっぱり、申し訳ないです」

『……そう?』

太陽「はい……。六美の夫になったことにも、あの時の選択にも後悔はないです

六美を守るって気持ちは本気です」

『知ってるよ』



零月義姉さんは優しい笑顔で話を聞いてくれる

聞き上手なんだな……素直に話したくなる感じだ




太陽「…でも、不安もあるんです

俺はまだまだ未熟で、ここじゃお荷物も同然で……
今だって、皆の手を煩わせてるし…」

『別に楽しいけどね、色々教えるの』

太陽「でも、技術でも知識でも精神でも、俺は六美を守れるレベルじゃない

自分の行動が、六美の危険に繋がるかもって考えると…何か、恐くて…」




六美を守りたいのは本当だ

そのために強くなる気持ちだってしっかりある


……でも、不安にならないわけじゃない



もし俺の判断が、六美を危険にさらしたりしてしまったら―――




『……なんだ、そんな事』

太陽「そんな事!?」

『安心しなよ。その悩み、凶一郎達もみーんな私に相談してきてるから』



え、あの凶一郎義兄さんも!?嘘だろ!?




『私達は人間だからね。100%はない。不安になって当然だよ』

太陽「……それは、零月義姉さんも……?」

『勿論恐いよ』




零月義姉さんが……恐い……?

全然想像がつかない……



『だからこそ、なんとかできるくらい強くなるんだ

あらゆる可能性を考えて、最速で最適解を叩き出す

自信はあるよ。でも不安は少なからずある』




夜桜の皆さんからたまに聞くけど…

零月義姉さんは、いつも的確な判断をして

圧倒的な実力で任務を遂行していく…


そんな、どこか雲の上みたいな人と感じてた


でも、そんな人でも不安になるんだ…

・・・・→←・・



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三月の専属ストーカーなつめみく - 長女だからか分からんけど零ついてるのいいですね() (10月25日 9時) (レス) @page11 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
零月 - テナーさん» ありがとうございます! (2021年10月10日 10時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
テナー - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!! (2021年10月9日 16時) (レス) @page47 id: b666961d78 (このIDを非表示/違反報告)
零月 - スピカさん» ありがとうございます。更新がんばりますね (2021年10月5日 19時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - 控えめにいって最高です!これからもおうえんしてます! (2021年10月4日 21時) (レス) @page46 id: f5f59843ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零月 | 作者ホームページ:http   
作成日時:2021年8月4日 11時

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