誘拐事件 1 ページ4
兄さんが病院に行った次の日、俺と兄さんとハリーは初めてのお使いにでかけた。
そして今、変な人達に誘拐されそうになっている。
「標的を見つけた。」
がらの悪そうな人達が俺達を囲んでいる…。
「なあ、坊主。そのペット。俺達に貸してくれねーか？」
…ねらいはハリーらしい。
「おい！あそこの布巻いた方の坊主もリストに入ってるぞ！」
「へぇー…今日は運が良いな。」
どうやら俺もねらいらしい…。
「A…。とりあえず僕が気をそらすから、あいずをしたらハリーといっしょに、にげて……。」
兄さんが自分だって震えながら俺に指示を出す。ハリーはねらいが自分だってわかってるから、テレパシーで俺らと話すこともできず、俺と出久の肩を行き来しておろおろしている…。
「…いけ！」
"ビィーーーーーー！！！！"
兄さんが防犯ブザーの紐とキッズケータイの防犯ブザー機能の紐を引っ張って叫ぶ。敵に卵のパックを投げつけ、食用油を撒き、缶やペットボトルを転がし、園芸用の網を投げつける。まさに火事場の馬鹿力だ。
俺は、兄さんの声と同時に右手で…怪力の龍の手でハリーをひっつかみ思いっきり投げた。
『何すんだよA！！』
ハリーはテレパシーで文句を言っていたけれど、俺の本気の投擲だからすぐに見えなくなる。
「A！？」
「兄さん。行くよ。」
兄さんを巨大化させた右手で抱えあげ、右足で力一杯飛び上がる…。
逃げられるかもしれない！
そう思ったとき…
「つーかまえた♪」
触手のようなものに捕まってしまった…。
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皐月(プロフ) - 刻ノ瀬月乃さん» ありがとうございます。頑張ります。更新はもうちょっと待ってください。 (2019年4月24日 7時) (
レス) id: 4b5b414424 (このIDを非表示/違反報告)
刻ノ瀬月乃(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります。応援してます！！ (2019年4月24日 0時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2019年3月10日 13時
