幼少期 ２ ページ3
「…兄さん？」
兄さんが悲しんでる。
俺と兄さんは繋がってる。俺は兄さんがどこにいるかどんな気持ちかがわかるし、兄さんも俺がどこにいるかどんな気持ちかがわかる。
兄さんが悲しんでることがわかってから、俺は落ち着かなくなった。
病院には今お母さんと兄さんが行っていて、俺はハムスターのハリーとお留守番。
実はハリーは珍しい個性を持った動物で個性は超能力で長寿らしい。サイコキネシスもテレポートもテレパシーもできる凄い子だ。テレポートは誰かを一緒に連れていけない、サイコキネシスは13トンまで、テレパシーは半径200メートルまで、使った分ひたすら寝るし食事量が増える。
ハリーがいるから通報できるし、俺を置いてお母さんと兄さんで出掛けた。
"ガチャッ"
お母さんと兄さんが帰ってきた！
ハリーを左手でひっつかんで二人を出迎える。まだ兄さんは悲しんでるままだ。
「おかえりなさい！」
「ただいま。A。」
「ただいま…A。」
お母さんも兄さんも悲しんでる…。
夕飯の時間に、お母さんが言っていた。兄さんは無個性だと…。
「超カッコいいヒーローさ。僕もなれるかなぁ。」
「……………………!!!!」
"ガバッ"
「ごめんねぇ出久ごめんね!!」
泣きながらオールマイトの動画を見ている兄さんを泣きながらお母さんが抱き締めてる。
お母さん違う。兄さんは…
「兄さんはヒーローになれる。ぜったいに。」
「A…。」
兄さんが泣き顔のままこっちを見てる。
「兄さんは超カッコいいヒーローになれる。おれのだいすきな兄さんはヒーローになれる。」
兄さんのところに行って抱き締める。
『出久はきっと大丈夫。』
ハリーも出久の肩に乗ってテレパシーで言う。
その日、俺と兄さんとハリーは一緒に泣いて一緒に寝た。
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皐月(プロフ) - 刻ノ瀬月乃さん» ありがとうございます。頑張ります。更新はもうちょっと待ってください。 (2019年4月24日 7時) (
レス) id: 4b5b414424 (このIDを非表示/違反報告)
刻ノ瀬月乃(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります。応援してます！！ (2019年4月24日 0時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2019年3月10日 13時
