誘拐事件 ９ ページ12
相澤side
「A！」
少年が出てきた者に駆け寄り、抱き締める。
「ぐあ…。」
"ドタッ"
少年が尻餅をつく。少年は火を消そうとしているのか必死に叩いている。
「ぐ…う……。」
出てきた者の皮膚が少しずつ鱗となり治っていく…。
これは、あいつの個性か…？
どちらの個性だとしても大勢に見られるのはまずい！
"バサッ"
着ていた上着を少年達にかけ、抱き上げる。
「とりあえず、こいつらを移動させよう。」
「おいおい。この個性何？ヤバくね？」
マイクは狼狽えていた。当たり前だ。
移動させているうちに、少年達は眠ったようだ…。
病院へと行き、医者に引き渡そうとしたが、少年達は俺の服を掴んで離さなかった…。仕方ないからそのまま応急処置を行い。病院の応接室のような所でマイクに頼んだ少年達についての情報収集の結果を待つ…。
屋敷から出てきた方の少年はもうすでに綺麗な普通の肌になっていた。燃えて崩れ落ちた屋敷から出てきて傷だらけだったとは思えない…。
「ん……。…。」
最初に会った少年が身じろぎをする。
「…ん？起きたか。」
《おはようございます。》
少年が多分口パクでそう言った。
「ああ、手当てはしたが、炎症が酷かったせいで話せなかったんだったな…。」
字が書けるかはわからないが、取り敢えず紙とペンを探す。
「字、書けるか？」
見つけた紙とシャーペンを渡すと、少年は頷いて書き始める。
[たすけてくれて、ありがとうございます。ぽくは、みどりやいずくといいます。]
「みどりやいずく」というらしい。
「いずくか。俺は相澤消太。ヒーロー名はイレイザーヘッドだ。」
[あいざわさん。きんぱつのひとはどうしたんですか？]
「ああ、マイクか。あいつはプレゼントマイク。名前は山田ひざしだ。」
[おしえてくれて、ありがとうございます。それと、おとうとのなまえはみどりやAです。こせいは「りゅう」で、こせいをねらったひとにさらわれました。]
「ああ、彼処の地下で人身売買をしていたことは、彼処にいたヴィランと被害者から聞いてる。」
少年…いずくが、説明を自分から始める。
本当に賢いな…。
何が行われていたかは捕まえたヴィランと被害者にある程度聞いてるんだが…。
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皐月(プロフ) - 刻ノ瀬月乃さん» ありがとうございます。頑張ります。更新はもうちょっと待ってください。 (2019年4月24日 7時) (
レス) id: 4b5b414424 (このIDを非表示/違反報告)
刻ノ瀬月乃(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります。応援してます！！ (2019年4月24日 0時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2019年3月10日 13時
