46「フラれたな」 ページ6
サッチside
サ「よっしゃ！A、おれが“キス”教えてやる！」
「さぁ来い！」とAに向けて両腕を広げれば、さっきまでの涙が嘘かのように輝いた笑顔をAはおれに向けた。
そして、抱きついてくる末っ子。
その頬にチュッと口づければ、Aは嬉しそうに目を開いた。
貴「今のが“きす”？」
サ「あぁ！おれはAが好きだからな！」
貴「私もサッチさん好き！」
そう言って、おれの頬にもキスをしてくれるA。
妹っていいな。
貴「お父さんも！」
おれの腕から離れて、親父の元へ戻ったAは親父の頬にもキスをした。
白「グララララ！娘ってのも悪くねぇなぁ！」
そう笑う親父の膝の上で、Aも楽しそうに笑っていた。
マ「これは、どういう状況だ？」
昼飯の時間、マルコがおれの元へきてポツリと呟いた。
貴「エース兄！ちゅー」
エ「ちゅー！」
貴「ジョズさんも！」
ジョ「お、おれにもしてくれるのか。ありがとう」
食堂では、Aが船員にキスをして回るという異様な光景が広がっていた。
Aにとって、“キス”は好きな人とやるもの。
自分はこの船の皆が好きだから、キスして回るという考えに至ったのだろう。
サ「末っ子の純粋な姿だ」
パタパタと走り回る姿は本当に可愛らしいと思う。
貴「サッチさん！蜜柑ちょうだい！」
サ「おう！ちょっと待ってな」
「ほい」と、蜜柑を手渡せばカウンターに座り、一生懸命蜜柑を剥いていた。
貴「サッチさん、もう一回ちゅー！」
サ「おっ、ちゅー！」
隣にはAの大好きなマルコもいるのに、Aはマルコをまるで空気のように扱う。
それほどAは怒っているのだろう。
おれとAがイチャイチャしているのを見て、マルコが明らかに機嫌を損ねた。
サ「A、マルコにはしなくていいのか？」
おれがそう言うと、Aはマルコを見て思いっきり顔を逸らした。
貴「マルコは嫌い」
剥いた蜜柑を持って、椅子から降りたAはビスタの元へ行ってしまった。
後に取り残された気まずいおれら。
サ「マルコ、フラれたな」
マ「…うるせぇよい」
肩を殴られたが、そこにいつもの勢いは無い。
大事に過保護に扱ってきた末っ子に、自分だけキスを拒否られた事がよほどショックなのだろう。
でも、まぁそれは自業自得ということで。
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アニメラブ(プロフ) - マルコサイコー (2017年3月23日 23時) (
レス) id: 9491c8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
練乳 - 見た目は大人でも中身は幼いもんねw (2017年3月12日 23時) (レス) id: 99256091e7 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - めちゃくちゃ主人公可愛いです！！癒しオーラ半端ない (2017年3月1日 6時) (レス) id: 617b268523 (このIDを非表示/違反報告)
サルクス - 中身は44歳に笑いましたwとても楽しいです！マルコさん優しいぃぃ！！これからも楽しみにしています！応援しています！ (2017年2月12日 23時) (レス) id: bfb93ef8fc (このIDを非表示/違反報告)
チョロミー - 毎回更新楽しみに待っています！何回も読み返してます！その度にキュンキュンします！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 9402e3d5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：「ぱずる」 | 作成日時：2017年1月9日 13時
