45「報われねぇなぁ…」 ページ5
サッチside
おれは親父に、今日の朝の出来事を真剣に報告していた。
大事な大事な、末っ子のA。
それがうちのオッサン(マルコ)にキスをせがんだとなれば、そりゃあ黙って見過ごすわけにもいかず。
こうやって親父にチクってやろうっていう魂胆。
サ「おれァまだAに純粋でいて欲しい！」
白「グラララ！マルコの奴、まだ手ぇ出してなかったか！」
親父はそう言って笑うが、おれは笑えない。
あんなに綺麗な末っ子を、オッサン(マルコ)なんかに汚されてたまるかってんだ。
さて、どうしたものか。
そんなおれの思考を遮るかのように、部屋の扉が勢い良く開かれた。
親父の部屋の扉はただでさえデカイ。
そんな扉を、勢い良く開ける奴は誰だと思いながらそちらを向くと、
サ「誰もいねぇ…」
そこは誰もおらず、ただ廊下が見えるだけ。
サ「親父、今…」
視線を親父に向けると、
サ「あぁ、Aか」
親父にすがりつくAがいた。
恐らく羽を使って来たのだろう。
あの速さなら、あのバカデカイ扉も勢い良く開く。
そんなことは置いといて。
サ「何で泣いてんだ？」
そう、問題はこっち。
親父にすがりつくAは泣いていた。
大号泣。
貴「おど、お父ざぁあんっ…ﾋｯｸﾞ、ﾋｯ、まる、マルゴがぁぁっ…！」
白「マルコに泣かされたかぁ！」
そう言いながら、親父はAの頭を撫でてやった。
ちなみにAは怒ったり拗ねると敬称を省いて、呼び捨てになる。
最近わかったことだ。
だから今はマルコに怒っているんだろう。
ざまぁみろ。
貴「マルコがっ、“きす”してぐれないっ…！」
サ「…」
なんだ、この付き合いたてのカップルみたいな悩みは。
まぁ、Aは“キス”の意味なんてわかってないんだろうけど。
とりあえず、マルコ爆ぜろ。
白「お前ェ、その意味知ってんのか？」
貴「好ぎな人ど、するっで…イゾウざんが言ったっ…」
サ「そりゃ、要点を省きすぎだな」
Aの事だから、単にマルコのことが好きだからキスをせがんだんだろう。
おそらく、そこに深い意味はない。
サ「マルコも報われねぇなぁ…」
・
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アニメラブ(プロフ) - マルコサイコー (2017年3月23日 23時) (
レス) id: 9491c8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
練乳 - 見た目は大人でも中身は幼いもんねw (2017年3月12日 23時) (レス) id: 99256091e7 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - めちゃくちゃ主人公可愛いです！！癒しオーラ半端ない (2017年3月1日 6時) (レス) id: 617b268523 (このIDを非表示/違反報告)
サルクス - 中身は44歳に笑いましたwとても楽しいです！マルコさん優しいぃぃ！！これからも楽しみにしています！応援しています！ (2017年2月12日 23時) (レス) id: bfb93ef8fc (このIDを非表示/違反報告)
チョロミー - 毎回更新楽しみに待っています！何回も読み返してます！その度にキュンキュンします！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 9402e3d5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：「ぱずる」 | 作成日時：2017年1月9日 13時
