64「きっとそう」 ページ24
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イゾウさんが去った後、マルコさんは私をおんぶしてくれた。
そして、ゆっくりと歩き出す。
落ちないようにしっかりとマルコさんに抱きついて、肩口に顔を埋める。
貴「マルコさん」
マ「ん？」
貴「私、八億ベリーで落札だったの」
マ「…」
貴「なのに、隣の女の子は七百万ベリーだって。可笑しいよね、笑っちゃう」
隣の女の子と私は、いったい何が違うと言うのだろう。
女の子と私の命はどこが違ったのだろうか。
あの子も私も、今日を生きている命であることに変わりないのに。
種族に順位をつけることも、同じ種族で格差を作ることも、バカバカしい事だと人間はどうして気づかないのだろう。
私の近くには、こんなにも優しい人達がいるのに、世界はどうしてこんなにも残酷なのだろう。
貴「…世界がどんなに傾いても、種族は平等でなきゃいけない。ましてや、同じ種族同士で格差なんてあっちゃいけないんだよっ…」
あの子の命が七百万ベリーなら、私だってそれだけの価値しかない。
海兵も海賊も、天竜人も皆七百万ベリーでないといけない。
それが、本来あるべき世界の姿なのに。
貴「最強の種族だなんて言われても、私は女の子一人助けられない」
マ「…そんなもんだよい」
それまで黙って聞いていたマルコさんが口を開いた。
顔はよく見えないけど、頭を優しく撫でられるようなそんな声音だった。
マ「おれだって、不死鳥なんて呼ばれてるが何もかも守り切れるわけじゃねぇ」
貴「…」
マ「強さはどれだけ力があるかじゃねぇんだ。どれだけ他人を思いやれるかだ」
「だろ？」とマルコさんが笑った。
貴「…うん、そうだね。…きっとそう…」
なんでも知ってるマルコさんが言うんだ。
それなら、強さとはそう言うものなんだろう。
“世界最強の種族”
マルコさんの言葉を借りるなら、“世界で最も優しい種族”
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アニメラブ(プロフ) - マルコサイコー (2017年3月23日 23時) (
レス) id: 9491c8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
練乳 - 見た目は大人でも中身は幼いもんねw (2017年3月12日 23時) (レス) id: 99256091e7 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - めちゃくちゃ主人公可愛いです！！癒しオーラ半端ない (2017年3月1日 6時) (レス) id: 617b268523 (このIDを非表示/違反報告)
サルクス - 中身は44歳に笑いましたwとても楽しいです！マルコさん優しいぃぃ！！これからも楽しみにしています！応援しています！ (2017年2月12日 23時) (レス) id: bfb93ef8fc (このIDを非表示/違反報告)
チョロミー - 毎回更新楽しみに待っています！何回も読み返してます！その度にキュンキュンします！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 9402e3d5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：「ぱずる」 | 作成日時：2017年1月9日 13時
