62「テメェこそ」 ページ22
(マルコside)
言われたとおりに歩くと、確かに“PEACE”と書かれた店があった。
ゆっくりとその店のドアを押す。
気持ちは高ぶっているのに、扉を押し開ける手はやけに落ち着いていた。
一見、普通のバーだったがどこからか異様に盛り上がっている声が聞こえる。
店内を見回すと、隠す気すらないのか地下へと続く階段を見つけた。
一歩一歩、階段を下る度に歓声が大きくなっていく。
そして、扉を開けた明るいステージの上にAは立っていた。
マ「A!!」
遠目でもわかるほどAは震えていた。
怒りに、炎がいっきに大きくなった。
おれを見た観客が、「化け物だ」といっきに逃げまどう。
そんな観客を背に、ステージへ近づいた。
Aもこちらに気が付いたようで、駆け寄ろうとしてくるが、首に着いている鎖が邪魔をする。
鎖は柱と厳重に縛り付けられていて離れない。
貴「マルコさん！取れないっ…！取れないっ…!!」
震えるか細い声に、また炎が大きくなる。
Aは必死に手を伸ばしていて、おれもそれに答えるように手を伸ばす。
そんなAの背に一人の男が回った。
マ「後ろ!!」
貴「きゃっ!!」
その男は鎖を思いっきり引っ張りAを自分の方へ引き寄せ、その頭に銃を突きつける。
「それ以上近づくと、どうなるかわかるよな」
マ「テメェこそ、どうなるかわかってんだろうねい」
白ひげ海賊団のクルーに手を出したんだ。
故意であろうがそうじゃなかろうが、ただではすまない。
すます気もない。
だから早く、その汚ぇ手を離せ。
貴「マルコ、さんっ…！」
助けないと。
Aから流れるその涙を、早く止めないと。
気づけば、走り出していた。
「止まれ」と叫ぶ声も聞き流し、Aに向けて走り出す。
男が引き金に指をかけた。
ﾊﾟｧﾝ
そして響いた乾いた銃声。
それは、
マ「A！」
弾丸が、男の肩を貫通した音。
・
63「どこにも行くんじゃねぇっ…」→←61「戦争だっ…!!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 305人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニメラブ(プロフ) - マルコサイコー (2017年3月23日 23時) (
レス) id: 9491c8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
練乳 - 見た目は大人でも中身は幼いもんねw (2017年3月12日 23時) (レス) id: 99256091e7 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - めちゃくちゃ主人公可愛いです！！癒しオーラ半端ない (2017年3月1日 6時) (レス) id: 617b268523 (このIDを非表示/違反報告)
サルクス - 中身は44歳に笑いましたwとても楽しいです！マルコさん優しいぃぃ！！これからも楽しみにしています！応援しています！ (2017年2月12日 23時) (レス) id: bfb93ef8fc (このIDを非表示/違反報告)
チョロミー - 毎回更新楽しみに待っています！何回も読み返してます！その度にキュンキュンします！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 9402e3d5d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：「ぱずる」 | 作成日時：2017年1月9日 13時
