42「怒られても知らないよ」 ページ2
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貴「エース兄、起きて。マルコさんが書類手伝っていいって」
マルコさんにさんざん抱きついた後、まだ眠り続けるエース兄を私は文字通り叩き起こす。
エ「ん…あ、おれまた寝てた」
貴「おはよ、マルコさんが書類手伝っていいって」
「ね？」と同意を求めるようにマルコさんの方を向くと、マルコさんはエース兄を睨んだ。
マ「二度目はないよい」
エ「マジか！よろしくな、A！」
貴「エース兄、顔汚いからまず拭こう？」
お昼を食べ終わり、食堂を出てエース兄の部屋に来た。
貴「…また散らかってる」
最後にエース兄の部屋に入ったのは３ヶ月前。
それからエース兄の部屋には入らなかったから、今日は久しぶりにエース兄の部屋に入った。
そこは３ヶ月前と、いや、それ以上に散らかっていた。
貴「汚い」
エ「やっぱり、おれにはこれが丁度いいんだよ」
そうは言っても、これじゃあどれが大事な書類なのかそうじゃないのかがわからない。
貴「まって、５分で片付ける」
エ「お前、羽使うとマジで速ぇな…」
エース兄が私の隣でそう呟く。
私はエース兄の散らかった部屋を、５分じゃなく３分で片付けた。
我ながら早かったと思う。
貴「じゃあ、エース兄。書類やろ」
エ「お、おう」
貴「エース兄、これ一週間前が締め切りだよ」
エ「マジか」
貴「エース兄。これマルコさんが大事って言ってたやつだよ」
エ「マジか」
貴「エース兄…。なんでこんなに書類溜めてるの？」
あれから１時間。
エース兄の部屋からはやっていない書類が出てくるわ出てくるわ。
しかも、そのほとんどが締め切りを過ぎているもの。
マルコさんが困っているのも想像がつく。
エ「A〜おれ飽きた〜」
貴「寝てもいいけど、怒られるのはエース兄なんだよ」
机に突っ伏したエース兄に、そう釘を刺す。
実際、今日中にこれを終わらせないと本当にエース兄はマルコさんから怒られる。
そうならないためにも、私がこうして手伝っているのに。
貴「起きて」
揺さぶっても起きない。
多分、本気で寝ている。
私はため息をついて、ベッドから掛け布団をとってエース兄にかけてやる。
貴「怒られても知らないよ」
そして、私はエース兄の部屋を出た。
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もう、順位をいただいてました笑
ありがとうございます！
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アニメラブ(プロフ) - マルコサイコー (2017年3月23日 23時) (
レス) id: 9491c8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
練乳 - 見た目は大人でも中身は幼いもんねw (2017年3月12日 23時) (レス) id: 99256091e7 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - めちゃくちゃ主人公可愛いです！！癒しオーラ半端ない (2017年3月1日 6時) (レス) id: 617b268523 (このIDを非表示/違反報告)
サルクス - 中身は44歳に笑いましたwとても楽しいです！マルコさん優しいぃぃ！！これからも楽しみにしています！応援しています！ (2017年2月12日 23時) (レス) id: bfb93ef8fc (このIDを非表示/違反報告)
チョロミー - 毎回更新楽しみに待っています！何回も読み返してます！その度にキュンキュンします！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 9402e3d5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：「ぱずる」 | 作成日時：2017年1月9日 13時
