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26.知らずにいるべきだった ページ27

《Sanji side》
「Aちゃん!」


遅かった。
叫び声に息が詰まり、目の前の敵などどうでも良くなる。
Aちゃんは大柄な男髪の毛を掴まれ、引きずられるように階段を降りてきた。
あぁ、レディの髪を、ましてや綺麗なAちゃんの髪を。
沸々と、自分の中に怒りが湧いてくる。


「やっ!離してっ!!」


「Aっ!!」


「動くなよ麦わらぁ!!大切な仲間が、死ぬぞ。だははは!!」


白い肌に銃が突きつけられ、彼女の顔に恐怖が宿る。
そんな顔は見たくなかった。
そんな顔をさせないように、守らなければならなかった。
これはおれ達のミスだ。


「クソ野郎、早くその汚ねぇ手を離せ!!」


けれどそのこめかみに突きつけられた銃が邪魔だった。
どうすることもできない。
弱い、おれはなんて弱者なのだ。


「ルーキーだなんて大したことねぇなぁ!麦わらのルフィ!」


「うるせぇっ!やるなら正々堂々と戦え!!」


「うぇっ、るふぃ…たすっ、助けてっ…!」


エメラルドグリーンの瞳から涙が零れる。
その涙が綺麗だと、見惚れる時間がある程おれは何もできなくて。


「さぁ!お前の手で救って見せろよ、大切な仲間をなぁ!!」


「え」


髪の毛から手を離したそいつは、次はAちゃんの襟を掴んだ。
そして、そのままAちゃんを持ち上げ腕を振ったと思ったら、


「A!!!」


そのまま彼女を海に向かって放り投げたのだ。




27.泡沫の思考→←25.その時に知っていたら



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ぷりん(プロフ) - 「ぱずる」さん» そうなんですね!何も知らずごめんなさい😿とても面白い作品でお気に入りです!更新頑張ってください応援してます✊🏻🤍 (2022年8月24日 0時) (レス) id: 30c6d797b4 (このIDを非表示/違反報告)
「ぱずる」(プロフ) - ぷりんさん» 誤解させてしまってすみません!今この作品書き直しの途中でして、まだ14話からは更新できてない状況です。続編はまだ手をつけてないのでそのままなんです。誤解させてすみません点 (2022年8月23日 21時) (レス) id: 6f1abe1470 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - 13話から話が飛んでいて次の続編へ行ってしまうのですが14話からは作者様が消されてしまったのでしょうか😿 (2022年8月23日 21時) (レス) id: 30c6d797b4 (このIDを非表示/違反報告)
シェイガー(プロフ) - こんな現象が本当にあったらいいのにな〜笑笑 (2019年9月2日 3時) (レス) id: 524b76be29 (このIDを非表示/違反報告)
むちゅ - 学校も楽しくないし行きたくない、アニメを見てた方が、本当に幸せだと感じる。そう思うのは私だけですかね… (2017年1月9日 22時) (レス) id: 81902d63ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:「ぱずる」 | 作成日時:2016年8月31日 23時

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