し ゃ い お か

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ぴんぽーん




がちゃ




重「 待ってたで ! ! 」



玄関のドアをあけラフな格好をした重岡君が出てくる





今日は重岡宅でオムレツを練習するという事です





おじゃまします...と呟いて中に上がる





「 あっ ！！！」





重岡くんの声が部屋に響きわたる




「 なになに、どしたの 」





冷蔵庫を開ける重岡くんのもとへ行くと





重「 卵 ...1個しかないわ 」





パタンと冷蔵庫を閉めて振り返る





この世の終わりみたいな顔して




しょんぼりする







マスクとメガネをかけ、


重「 買いにいってくるわ 」


にこっと笑ってそういう




「 え、いく !」





私も急いで脱いだコートを着る




重「 寒いで ? ほんまにええの ? 」




「 全然 ! 」




重「 うぉ、まじか ! ちょっとまってって」





と言ってクローゼットからマフラーを取り、くるくると私の首に巻いて





よしっ ! いこか。と言って近くの小さなスーパーへ歩いて向かった





一応、距離をあけて歩く





スーパーまで歩いて五分くらい





その間なぜかLINEでやり取りをした





しげ : しりとりしよ !



A : えっ いいよ 笑



しげ : 俺からな、


んー...りんご！！！！



A : ごりら




しげ : ラッパ ！！！！



A : ぱ！？



しげ : いっぱいあるやろ 笑



A : パセリ




しげ : りんご！！！




A : それいった！笑



しげ : ほんまや！！！リス！


しげ : ちょっとまってて




A : えっ ?




既読がつかなくなってチラっと重岡くんの方を見ると女の子達にｷｬ-ｷｬ-されながら囲まれてる





『 握手してもらってもいいですか ? ? 』





重「 あ、はい ! 」






そう言って笑顔で対応するのを見るとなんだか遠い存在に思えた






しげ : ごめん、リスやで！！！





再び重岡くんからのLINEがくる






A : スイカ



しげ : かもー









そんなこんなでスーパーにつく




卵を取り、レジに向かう





なんだか夫婦になったみたいで嬉しかった




重「 なにニヤニヤしとんねん ! 」




なんて笑われる




重「 夫婦みたいやんな、こーやってると 」





同じ事考えてる ! !

にしても嬉しそうに重岡くんもニコって笑うから
なんだか更に嬉しくなっちゃう

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