作者の好きなキャラ短編集！

まふまふ:快晴(曲パロ)リア友Rリク ページ46

まふまふ目線

「梅雨が明けるまであとどれくらいだっけ？」

そんなことを、答えるはずもないAに聞いた。

Aは、去年の夏、若くしてガンで亡くなった。

紫陽花の光る朝にこぼしていた、君の愚痴を思い出しながら

【思い出の場所】を歩いて行く。

僕の気持ちが、Aの懐かしさを迎えに行こって僕を急かす。

過去

『ほら！ここの路地を抜けるんだよ！まふ！』

「えー…もう疲れたよ…どうせ拒否権はないんでしょ？」

『あたり！』

はは、相変わらず能天気だなぁ〜…と思いながら、腕を引っ張られていく。

「もう坂も超えたけど、一体なんなの？」

『ふふ、とうちゃーく！』

視線を上に上げると、そこには見たことのないような虹が。

『この、誰もいない夏の空を、全部、全部。二人じめにするんだ！』

現在

なんて君は笑ってたよなぁ…

こんなの遠い夏の記憶。

もう会えなくても、二度と、“普通”には帰れなくても。

それは美しい、僕らだけの夏だったろう。

「さよなら！I love you…！」

「でも…それで…『さよなら』なんかで全て終わってしまうような僕らじゃないだろう！」

変わらないな。

空も星も。

その泣き顔(カオ)も。

っていつか君と、、また笑えますように。

そりゃ色々あっただろう。

今もあるだろう。

『でも、笑いながら生きて征く！それが人世だよ！』

「そんな単細胞になれたなら…どれだけいいんだろう…」

『だって…過ぎ去っていく日々に意味はない。

なら明日のまふはまふじゃない。』

《そんなハズはないでしょう？》

「…っ！？」

懐かしい声が聞こえた気がした。

「そうだね。君の口癖は、

《泣いていたって空は晴れるよ。まふが濡らしたってにじまないほど！》

だったもんね。

あがいていたって、星は空を降らすから。

まぁ、生きて征くよ。』

カサっ

その時。Aの写真アルバムから何か紙切れが落ちた。

【まふへ。

I know sky loves you.

and...I love you.】

「…！【私は空があなたを好きだということを知っています。

そして…私はあなたが好きです。】」

その、つまらないラブストーリーのようなメッセージが、僕の心を貫いた。

いずれ全て変わってしまったって。空は青いだろう。

「忘れないさ。でも、また出会えますように」

って生きて征くよ。

「君は、笑っていて…！」

ーーー

Rリクありがとう！

それとキヨさんも9周年おめでとうございます！

まふくん誕生日おめでとうございます！

今までありがとうございました！→←ザック:狼は赤ずきんに恋をした。(曲パロ)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す