作者の好きなキャラ短編集！

ザック:狼は赤ずきんに恋をした。(曲パロ) ページ45

ザック目線

B6で遭遇した、生贄。俺は笑顔が嫌いだが、なぜかアイツの笑顔は見てみたいと思った。

偶然から始まった、必然の一場面。

遠くに見えたのは、揺れる黒髪。

彼女は俺を見つけたのか。

怖くて逃げ出していった。

きっと、「出会い」なんて「終わり」のために続くシナリオ。

終わりたくないから、わざと遠回りをした。

「会いたい」とも「触れたい」とも「話したい」とも思わない。

だって、そんなことしたら終わってしまうから。始まりを無くすんだ。

どうせ「か弱いアイツ」と「殺人鬼の俺」が出会ったらそこで終わりだ。

ザ「こんなの残酷だっ…！」

罵ったって運命は変わらない。

どうしてアイツが、どうして俺が

「殺人鬼」と「赤ずきん」なんだ。

君がここを彷徨っても、俺は見守るしかない。

きっとアイツは気づいてるんだろう？

見るからに気づかぬふりしたまま通り過ぎてる。

視線は絡まない、声も届かない。

ザ「『はぁ…』」

ため息だけが虚しく重なる。

もう会えなくやって触れなくたって話せなくたっていいから。

「頼りない君」と「ぎこちない俺」が其処に居るだけでいいんだ。

これが恋だって言わないなら言葉なんてなくなっちまえ。

俺の馬鹿な頭で考えたって考えたって運命は変わらない。

でも、

会いたかったんだ、触れたかったんだ、話したかった本当は。

「可愛い君」と「優しい俺」が出会い結ばれる結末。

何回だって何回だって神にも神父にも願った。

でも、悲しいくらい、憎らしいくらい「狼と赤ずきん」なんだ。

泣いてる君を慰めたくて伸ばした腕が震える。

このまま出会ったら終わってしまうから。

愛してる。抱きしめたい。

だけど…

ザ「できないんだよ…！」

どう足掻いたってどう願ったって

罪も鎌も消えない。

だからただ待ってるよ君の涙が止むまであの部屋で。

ずっと…。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−

いやー…リンレンの曲を使いたかったんですよ。

そしたら、

「狼キャラいねーから天使(ビルの殺人鬼)で一番それっぽいザックでいいっしょー！」

という考えに至ってこうなりました。

…あ、ウルフいんじゃん。(今気づいた。)

曲パロもしかして私苦手なのでは…？

まぁいいわ。いいですよね！ひとしずくやまさん！

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まふまふ:快晴(曲パロ)リア友Rリク→←神戸あさひ:からくりピエロ(歌パロ)

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