作者の好きなキャラ短編集！

（コウ目線ファイナルネタバレ注意）飯田リンタロウ：生きろ（女主）沙乙さんリク！ ページ29

私は、狼ゲームの生き残りの一人、
AA。

今、誤解され続けた私達の『最後の狼ゲーム』が始まる。

コ「今、始めると後戻りはできない。準備はいいか？」
『いいよ…』
ユ「大丈夫だよ…」

リ「あ♪ちょっと待って♪」

リンタロウはミサキちゃんのリボンを手に巻きつけた後、ポケットをガサゴソ探る。

ポケットの中にある何かを愛おしそうに見て微笑んだ。

リ「うん♪大丈夫だよ♪」

コ「よし、じゃあ始めるぞ…！」

スっ…
ん？
今、リンタロウに、『みんなへ、全てが終わったら読んでね♪』と書いてある紙をもらった。

リ「皆さんこんにちは。森リンタロウです。」

___そしてリンタロウの『ムービー』が終わった。

…でも、私達の居場所がバレるのも時間の問題という事になった。

リ「…僕は行かない。」
ユ「でも、今捕まったらどうなるのかわからないんだよ！？」

私は_____
私は、どうしよう。

たしかに今捕まったら命の危険がある。
でも、リンタロウが決めたことなら、応援したい気持ちもある。

コ「…リンタロウがそう言うのなら、俺たちに口出しする資格もない。」

『…私も、リンタロウがそう言うなら、私は応援したい。』

ユキナリ君も納得してくれたようで、私達は脱出口に走り出した。

皆んな泣きながら、振り向いているが、リンタロウの決意は大きいようで。

嗚呼、目が熱い。
なんの涙だろう。
リンタロウを失った悲しみか？それとも悔しさか？
いや、これは、『達成の涙』だ…！

私達は、最後のリンタロウの『生きろ』を噛み締めながら、走り抜けて行った。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー

リンタロウ目線

もう、行ったかな？
ふふ、これからは、『僕一人の狼ゲーム』の始まりだ♪

右手に、姉さんのリボン、左手に、Aちゃんと『ずっと昔』に撮った写真を握りしめて。

リ「皆さんこんにちは。森リンタロウです。」

警察がとうとう僕にヘリで発砲を始めた。

でも、伝えなきゃいけないんだ…！
痛みなんかに負けない！

リ「もう、僕のような人間を生み出してはいけない！」

どんどん僕の体にキズをつけていく。

リ「自分を変えるのは自分しかいない！」

リ「だから、もっと、もっと…！」

リ「一歩踏み出して、胸張って自分の人生を生きるんだッ…！！！」

僕から、生暖かい血が滴る。

嗚呼、言ったよ…。
父さん、母さん、姉さん、皆んな…！

…一歩、踏み出す…！

次回へ続く

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