検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:944 hit

五頁 約束 ページ7

思い出した…二人の事を…
私がお母さんの転勤で引っ越す前の幼い時
12年前くらいの時かな
道で迷子になった私は知らず知らずのうちに
この神社に来ていた


幼いながらも私は迷子になったからといって
泣くことも無かった
好奇心の方が(まさ)っていたのかもしれない
あの時もこの神社には人の気配がしなかった


境内をうろちょろしていた私に二人の子供が
話し掛けてきた
今思えば子供にだって化けれるっていうことで彼等の本当の歳さえ分からないが…


お母さんが私を見つけてくれるまではこの二人と
遊んでいた
通った道で行く人々に情報を聞いて私を見つけてくれたお母さんがこの神社に来た時には既にもう二人は姿を消していて…
その時はなんの疑問も持たなかった















「この12年間…ずっと探してたんやで?」


「名前聞いた時は驚いたわ」


『ずっと探してたって…私を?』


「せやで…だって約束したやん?」

侑の言った言葉に首を傾げた
約束…?なんの…?


『何か…約束したっけ?』


「「はぁ!?覚えとらんの!?」」


二人して声を揃えて言う
そんな大事な約束したんやろか…


『ごめん…随分前の事やから…』


子供の時の記憶なんて案外あっさりわすれてしまってたりする
この二人を思い出せたのもある意味奇跡


「約束の内容はな…」


『…』


「俺等の神様になってもらうって約束」


『…うん?…え?』


侑が真剣な顔で言った
治の方を見ても同じく真剣な顔つきだった


「俺等は一応狐の神使やねん…まぁあの時から主が居なかったからどっちかちゅーと今は野狐に近いけど」


と丁寧に治は説明をしてくれた


「主の居ない(やしろ)はいずれ廃れて無になる…今は微力ながらも俺等の力で形を保っとるけど崩れるのも時間の問題やねん…」


今度は侑が言った


「主との契約が切れてる今、俺等に残された妖力も
ほんの僅かやし…」


『主はなんで居なくなったん?』


「「それは…」」


っと、困った様に顔を見合わせてる二人を見て
流石に無神経な事を聞いたのかもしれないと私
は反省する


『あ、ごめん…答えづらい事だったのなら無理に
答えなくてええよ』


兎に角二人の言うことを整理する
私は昔この二人に彼等の神様?っと言うか主
になってあげると無責任な約束をしてしまった
というわけか…
そんでもって私をずっと探してくれていた


『(何か…罪悪感が…)』


だからといって神様になるってどういう事…?

六頁 真実→←四頁 記憶



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 宮侑 , 宮治
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

迦楼羅(プロフ) - 湯たんぽさん» コメント及び応援のお言葉誠に有難うございます!不定期更新で申し訳御座いません! (2018年3月4日 23時) (レス) id: b24814f2bb (このIDを非表示/違反報告)
湯たんぽ - これからも頑張って下さい応援してます!!v(^_^v)♪ (2018年2月17日 3時) (レス) id: e17635b3c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:迦楼羅 | 作成日時:2018年2月9日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。