根暗がゲスに恋をした。【HQ】

やっぱ初恋女子 ページ17

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「やっぱりすごいね」



「何が？」



「いや」



昨日あった出来事が現実かと疑うくらいバッサリしているトコロ、ほんとにリスペクトする

今日も夕飯に誘われた。質問したい事がある、とかでなく、誘った理由は「なんとなく」らしい




「なんか昨日ごめん」



「すぐ謝んないの。自分悪くないのに謝ったら損しちゃうヨ？」




天童は前のめりになって、昨日のように私の頭を撫でた



「ちょい……」



昨日は２人だったからまだいい。しかしココ食堂やぞ


　
「最近のマイブーム」



「何で……」




「癒される」




こんな奴撫でて楽しいか…と、天童から目を逸らす。すると遠くに座る瀬見が鼻で笑っていた





「何笑ってるの…」



天童に聞こえない程度に呟くと、頭に置かれた手がなくなった



「犬みたいダネ」



「怒るよ？」



「ゴメン」




なんか能面みたいな顔になってるネ、と火に油を注がれる


そのまま言い争っていると、天童は少し落ち着いたトーンで話を始めた



「…元気じゃん。なんか雰囲気変わったよ」



「嘘つけ」



「嘘じゃないって、あんなに号泣してたから俺結構心配してたんだからネ？」




「号泣してないよ」




「してたよ……困った時は言いなヨ。俺いつでもAちゃんの左目役やるから」





「……いつでも泣かしにくるよね…」





「エ、ゴメン」









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