縁側の幸せ

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追加のお酒が来て、1人テレビを見ながらグラスを傾ける
オシャレで素敵な空間、美味しいお酒、気持ちよく酔えてるのに、寂しい



放置していたスマホを手に取ると、着信が2件きていた
どちらも中村さんからで、甘えるのはよくないなんて考えはお酒のせいで消えて無くなったみたい


電話をかけ直すと、今度はすぐに繋がった


『もしもし』


「もしもし。まだ家には帰ってない？」


『あぁ…帰れなくなっちゃったんです』


「…また迷子になっちゃった？」


『そうじゃなくて、色々あって』


「今はどこにいるの？昨日のホテル？というか、酔ってる？」


『今は別のホテルに…移動してお部屋で飲んでます』



「…楽しそうだね。俺も行っていい？」


『ん、ダメです。部屋は。バーがあるのでそこなら一緒に飲めます。』


「じゃあ場所だけ教えて？」


『ん、メールで送りますね。』



ホテルの住所と部屋番号とバーのメニューをメールで送信して、またお酒を飲み干す
中村さんの声を思い出しては、にやけてしまう顔は自分でも気持ち悪いと思った

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