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何年も何年も待って、目も合ったのに
何もなくスルーされて勝手に傷つく私
何年も何年も手紙書いて、その返事すら一度も来ていない。それだけで恭二さんの気持ちなんて分かってたはずだった
でも、もしかしてってそれだけに縋って
重く苦しくなった心を笑い飛ばして欲しくて、携帯を取り出し日岡さんに電話を掛ける
「留守番電話にお繋ぎします。ピーという発信音の後にメッセージをどうぞ」
即留守…きっと忙しいんだろう、いつもなら留守電を残したりもしない。私から電話する事もほとんど無い
でも、今日は少しでも吐き出したかった
ーーーピー
『もしもし、Aです。
顔は見れたんですけど…ダメでした。
私以外にも女の人居たみたいで…忙しい所に変な電話ごめんなさい。じゃあまた』
そのままフラフラと街中を歩く
どこに行くでもなく、何をするでもなくただフラフラ歩くだけ
恭二さんと歩いた道、恭二さんと同じ煙草
恭二さんがよく飲んでたお酒
全部もう、忘れないと
どれくらい歩いたのか、外は暗くなっていて
そろそろ帰ろう、とアパートへ戻った
私が家に着くと玄関に立つ男の人
「あ、居た…大丈夫かなって、心配で。電話かけたけど繋がらないし」
『日岡さん…ごめんなさい気付かなくて』
携帯を確認する。着信履歴が5件
鞄の中に入れてたからか全く気付かなかった
「いや、無事なら良いんだよ。
何かあったのかと思って」
『心配かけてごめんなさい…1日その辺をブラブラして頭冷やしてました。よくよく考えたら、好きだとか付き合うとか、待っててなんて言われた事も無いし。
手紙の返事も来なかった…面会だって何度も断られてて、そういう事か、って』
自分で言いながら涙が出る
それでも信じていたかった。待ちたかった。
ただ、会いたかった
全部終わらせて帰ってくるって心配すんなって
貰って嬉しかった言葉より
その後の拒否され続けてる事実の方が何倍も重いのに
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村民(プロフ) - 戦慄のタレ目さん» 戦慄のタレ目様、お待たせして申し訳ありません。仕事が落ち着かずバタバタとしていて、なかなかあげられなったぶん、書きためてたもの全てあげさせていただきました。読みたいと言って頂きありがとうございます。 (2019年7月31日 4時) (レス) id: 34a9c4f6fa (このIDを非表示/違反報告)
戦慄のタレ目(プロフ) - 続き早く読みたいです… (2019年7月30日 14時) (レス) id: 668b375157 (このIDを非表示/違反報告)
村民(プロフ) - ちびすけ様。コメントありがとうございます。まだ長々と書いている途中でして、結末決めかねているのですが、参考にさせてもらいますね! (2019年7月9日 15時) (レス) id: 1d3a675cc7 (このIDを非表示/違反報告)
ちびすけ(プロフ) - ううう…結末恭二さんになぁれー( ;∀;) (2019年7月9日 0時) (レス) id: a303121135 (このIDを非表示/違反報告)
村民(プロフ) - かなと様、申し訳ありません。外していたと思ったはずが、こちらのミスで外れていない状態でアップされてしまいました。早急に外させていただきました。本当にすみません。 (2019年7月6日 7時) (レス) id: 1d3a675cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:村民 | 作成日時:2019年7月6日 5時