戸惑い

21 ページ22

一ノ瀬「ほぉ。恭二も女に興味があったんやのお？で？なんも知らんて、ヤクザやいう事も知らんかったんか？」



「はい…すみません。知らんはずです。」



大上「カタギ騙して、て事か？
そりゃ筋違い言うもんじゃろ？」


『あ、あの！え…と。私薄々は気付いてましたけど、普段一緒にいた時の印象がイメージしたヤクザさんと違ってたもので…ちゃんと確認はしてなかったんです。

だから、恭二さんがヤクザじゃ無いと否定した事も無いですし。
お店を壊した人達も、私がお弁当作るの失敗したからだって思ってたので…恭二さんは悪くないです。』



恭二さんの横に並んで、私も頭を下げる
これが正解なのか不正解なのかは分からないけど、私も言いたい事は言わせてもらう



恭二さんが悪いなら私だって悪いんだから



一ノ瀬「ぶ…あはは！お姉ちゃん、おもろいなぁ。別に恭二もお姉ちゃんも、ヤクザとカタギの恋愛も悪くないんじゃ。
ただな、お姉ちゃんとこの店はうちのシマや
お姉ちゃんが恭二のええ子なら余計にうちの事バカにしとる、言う事や」



『はぁ…』



一ノ瀬「まぁ、お姉ちゃんにはよう分からん事や」



なんとなく、しか分からなかった
言われるがままにカウンターに戻り、日岡さんと話をした

22→←20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す