帝光中に転校してきた少女は女嫌いのキセキだけでなくバスケの先輩も虜にしたある人の妹で……

10 言えない…そして優しさ ページ11

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バタン…


『……っはぁ はぁ…

危なかった…。』


私はとりあえず体育館をはなれた

そして近くの保健室に駆け込んだ


…先生がいなくて良かったなぁ



いきなり体育館を出て走っていくなんて

『…へんな人って思われたかな…』


手に汗がにじむ



『落ち着かないと……おちつけ…』



いつの話だったかなあ…


こんなにバスケを見たのは。

久しぶりだった


『でも…前よりはかなり慣れた、かな…

もうバスケを普通に見ても大丈夫だしね…』


でも「慣れた」ってだけ。

あの日からはあまり変わっていない

バスケは楽しいとは思う。けど




＿＿人は、やっぱりそう簡単に変わらないね





『…保健室、せっかく来たんだしな

寝ようかな』


別に病人って訳でもないし

転校してきていきなり保健室で寝るのも

どうなんだろ笑笑


『………おやすみ〜…』

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ガラッ＿＿


誰か…来たのかな？

先生…？



桃「あれ…だれか寝てる？

Aはいないのかな。」



…さつき？

まあ、ここは体育館から1番近いし

無理ないか。





桃「A…って寝てるのか…


ねぇ、Aごめんね？

あの、その…無理やり連れて来ちゃって。


……いちおう、スポーツドリンク

置いておこうかな…寝てるうちに。」




ガラッ＿＿


さつき…わざわざ来てくれたのかな

別にバスケが嫌…って訳じゃないんだ。

バスケは好きなんだよ。本当に


ベットから起きると、ペットボトルと手紙が

置いてあった。

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Aへ

今日はごめんね？

でも来てくれて嬉しかったよ‼︎

Aのいろんな面をみれたし。

やっぱり、Aが入りたい部活に入りな？

わたしはバスケ部でがんばるよ！



じゃあ今日は無理しないでね？

明日たくさん話そ。Aとは

とても仲良くなれると思うよ。


また明日学校で！

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『………。』


なにげない普通の手紙だけど

『へへ…嬉しいなあ…』





はやく、さつきに会いたい。

ありがとうって言いたいな









_______ほんと、いい友達をもったな

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