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坂田side
え？
耳を疑った。
『俺、坂田、坂田 優だよ？』
不安になりながらも俺は言った。
A「すみません。わからないです。」
橘「A〜リハビリの時間だぞ〜」
A「はい！じゃあ、すみません。」
すごく似てた。絶対Aだと思った。
桜「どうかしました？」
『あの、彼女は？』
桜「あぁ、如月 Aさんですよ。」
名字も一緒、やっぱりAだ。でもなんで忘れて？
桜「彼女はアルツハイマー病なんですよ。」
『アルツ、ハイマー病？』
桜「はい。記憶をなくす病気です。彼女はもう昔のことはなにもわからないそうです。」
それを聞いた瞬間全てが繋がった。
なんでさっきAが俺を覚えてなかったことも。
なんでいきなりいなくなったかも。
なんであの日泣きそうになっていたかも。
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作者名：冬乃 | 作成日時：2017年12月30日 20時
