仲直り(TXT) ページ15
.
どれだけ気まずくても、
彼の誕生日は来るわけで。
何も知らないメンバーから誕生日会に誘われ、
僕は彼らの宿舎へ向かった。
『こんにちは…』
すると、騒がしい足音を連れてやって来た本日の主役以外の四人。
みんなは、待ってたよ！と口々に言う。
SB『向こうで主役が待ってるので、早く上がってください！』
『う、うん…』
みんなはリビングに戻ったけど、
一人だけ玄関に残っている人がいた。
テヒョンだ。
『戻らないの？』
TH『ヒョンから何事か聞きたくて』
ドキッとした。
テヒョンはもう僕たちに何かあったのを察知しているようだった。
『何もないよ？』
TH『嘘つかないでください。
ヒョンって、嘘つくとき唇噛んでるって知ってましたか？』
全然気づかなかった…。
テヒョンに隠し事なんてできないや。
おとなしく白状しよう…。
実は…と言いかけたとき、急に誰かに遮られた。
BM『何やってんの？待ちくたびれたんだけど』
『ごめん…』
BM『テヒョンは先に行ってて。
ヒョン、話があります』
TH『ちゃんと話し合ってください』
盗み聞きする様子もなく帰っていったテヒョン。
……気まずい。
BM『ごめんなさい』
先に口を開いたのはボムギュだった。
BM『あのとき、疲れてたんです。って…そんなの言い訳ですよね……。』
『僕こそごめん。
あんなこと言っちゃったから、ややこしくなったんだよね…』
BM『勝ち目ないって思ってたのに、
急にそんなこと言い出すから
僕、もうわかんなくなっちゃって…』
『…ごめんなさい』
BM『ねぇ、ヒョン』
『ん？』
BM『僕を恋愛対象として見てくれますか？』
そう言った目は吸い込まれそうなほどきれいだった。
『…でも、また傷つけるかもしれないんだよ？
それでも本当にいいの？』
BM『いいです。必ず振り向かせますから』
その笑顔にちょっとキュンとしたのは内緒。
『よし！主役がいない誕生日会なんて面白くないから早く戻らないと！』
何してたの、と半分怒られながら部屋に入る。
すでにみんな着席していた。
ふとテヒョンの方を向くと、手招きされた。
『なに？』
TH『良かったですね』
そう言って彼は頭を撫でた。
BM『やー、テヒョナ。今何した？』
TH『ヒョ、ヒョン…』
ボムギュは今日を境に独占欲がもっと強くなった気がする。
いや、絶対なってる。
隣で微笑む彼に少し怯えた僕であった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ケーキ - ありがとうございました！！最高です！これからも更新頑張ってください！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 2ffabb362d (このIDを非表示/違反報告)
ケーキ - IZ*ONEとのお話読みたいです！良ければウォニョンちゃん出してほしいです… (2020年3月7日 20時) (レス) id: 2ffabb362d (このIDを非表示/違反報告)
asa - ミルさん» ありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2020年3月6日 10時) (レス) id: 3cebaae0c5 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - ボムギュと付き合って欲しい自分がいる、、、次も楽しみにしてます！ (2020年3月5日 23時) (レス) id: 5712d1c402 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：asa | 作成日時：2020年2月29日 19時
